虎までをも飲み込む、無敵の星か――。セ3位・DeNAは17日のヤクルト戦(神宮)に2―1で勝利。チームは4年ぶりとなる怒とうの8連勝を飾り、セ界に異様な空気を漂わせている。

「今までで一番気持ちが入ったような姿に見えました」。相川亮二監督(50)が太鼓判を押した先発・石田裕は6回2安打無失点の快投でゲームメーク。打っては3回に牧の27号ソロ、4回に筒香の19号ソロで2点を挙げると、1点差まで迫られながらも逃げ勝った。チームは誰にも止められない〝ゾーン〟に入ったようにも映る。しかし指揮官は「8連勝している感じもない。本当に一試合一試合戦っているだけ。それは選手も変わらないと思う。目の前の試合しかないのは変わらないです」と冷静だった。

 これで9月を11勝2敗、勝率8割4分6厘。今季もまた〝秋のベイスターズ〟が猛威を振るっている。気がつけば、首位を走る阪神とのゲーム差は5・5。残り12試合とシーズンは最終盤を迎える中「スーパーミラクル」と呼ぶにふさわしい、逆転優勝もにわかに現実味を帯びてきた。

 2位・巨人とは4・5ゲーム差で残り1試合、阪神とは5試合を残している。数字だけを見れば、首位奪取への道のりは決して平たんではない。それでも、この勢いのまま虎との直接対決5試合をものにすれば、ゲーム差を一気に縮めることができる。一時は借金15を抱えた相川ベイが今や貯金2となり、逆転Vの扉をこじ開けられるところまで上り詰めてきた。

 その一方で、首位阪神は5日のDeNA戦(甲子園)での敗戦を皮切りに前日16日まで泥沼の7連敗。2位巨人も12日には阪神に0・5ゲーム差まで肉薄したが、13日からDeNAが3連勝で封じ、首位入れ替わりを阻止した。数字だけでは測れない勢いで、上位を走るライバルたちの背を捉えている。

 超スピードであらゆるものを弾き飛ばして進む、まさに〝スーパースター〟状態のベイスターズ。この8連勝はミラクルVへの序章となるのか――。