秋へ向けた〝見えないハードル〟が立ちはだかる。DeNAは9日のヤクルト戦(横浜)に9―2で完勝した。2―2の6回、松尾の勝ち越し適時二塁打、井上の移籍後初アーチとなる1号3ラン、牧の23号3ランなどで一挙7点。7回途中雨天コールドとなった雨中の一戦を制した。

 クライマックスシリーズ(CS)出場切符を争う4位・池山燕は、開幕カード(3月27~29日、横浜)でDeNAが本拠地3タテを喫した相性の悪い相手。この一戦に敗れれば、今季の対戦成績で負け越しが決まるところだった。試合後、相川亮二監督(50)も「相性のいい悪いなどは抜きで1試合1試合を勝ち抜かなければならない季節。きょうはそれができた」と表情を引き締めながら語った。

 ヤクルトとのゲーム差を再び4・5としたチームは、5年連続となるAクラスフィニッシュがいよいよ現実味を帯びてきた。DeNAは直近10年で2度、下克上によるCS突破を果たし日本シリーズに出場している。だが、この秋からはファイナルステージ突破の条件が変更。ハマの男たちは残り19試合のペナントレースで、もう一つの「裏ミッション」もクリアしなければならない。

 これまでのファイナルSは、リーグ優勝チームに1勝のアドバンテージが付与され、最大6試合で先に4勝することが突破条件だった。だが今季からは、ファーストS突破チームが「①リーグ1位チームとのレギュラーシーズンのゲーム差が10以上 ②レギュラーシーズン勝率が5割未満」のどちらかに該当した場合、1位球団のアドバンテージが2勝に増える。その場合は最大7試合を戦い、アドバンテージを含めて5勝を先取することが突破条件となる。

 DeNAは現在58勝63敗3分けの借金5。首位・阪神とは10・5差、2位・巨人とは8・5差だ。仮に3位を確保しても、勝率5割未満のままではファイナルS進出時に2勝のアドバンテージを与える可能性が残る。首位球団とのゲーム差を10未満へ縮めることにも、大きな意味が生まれる。

 順位が固まれば消化試合――とはいかないのが今季のペナントレース。秋の戦いを少しでも有利に進めるため、上位球団との駆け引きは最終戦まで続くことになりそうだ。