崖っぷちから、どこまで食らいつけるか――。ヤクルトは9日のDeNA戦(横浜)を7回降雨コールドにより2―9で落とした。
先発の山野は2―2の6回、松尾に勝ち越し適時二塁打、井上に3ランを浴びて一挙4失点。6回途中9安打6失点でKOされ、4敗目を喫した。2番手・石原も流れを止められず、牧に3ランを被弾した。池山隆寛監督(60)は「得点圏でなかなか点が入らなかった。(山野は)走者を出しながらも抑えていましたが、我慢しきれずというところで…。DeNA戦があと4試合残っていますので、なんとか食らいついてやるだけです」と気を引き締めた。
CS圏内の3位を懸けた直接対決は今カード1勝1敗。DeNAとは今季残り4試合で、ゲーム差は「4・5」に広がった。この敗戦で自力CS進出の可能性も消滅。池山スワローズのCSロードは、なお険しい。
それでも悲観材料ばかりではない。指揮官は「後半戦は数字的には崩れてきたとはいえ、1年間戦うというしんどい中で非常によく戦っている。選手たちも少しずつ成長している。今季に限ってはもう二重丸ですよ」と評価する。
チーム関係者からも「後半戦の失速はチームにとって、特に若い選手にとってはむしろ好材料。前半戦はうまくいきすぎていた。あの勢いのままでは実力以上の結果になっていた。苦しい中で勝つことや、気持ちの作り方を経験できるという意味では前向きに捉えられる」との声が上がる。苦しい後半戦も、ナインにとっては〝成長痛〟の時間となっている。
積み上げてきたものは確かにある。ただ〝成長できた〟で終えるには、まだ早い。「あとひと踏ん張りが大事になってくる。(Aクラスに入って)自信を持ってもらいたい。これだけやって、戦えるという力にしてもらいたい」(池山監督)
苦しさと成長は紙一重だ。成長の1年で終わるのか。CS進出の切符をつかみ、その先の景色を見るのか。残された時間は、わずかだ。












