パ・リーグ3連覇を目指す首位のソフトバンクは8日の3位・日本ハム戦(みずほペイペイ)に14―1で快勝し、優勝へのマジックナンバーを「13」とした。
8連勝を飾って逆転Vへの望みをつないで福岡に乗り込んできたライバルを返り討ちにし、ゲーム差は「7」に拡大。今季の対戦成績を通算16勝5敗2分けとし、相性の良さを証明する結果となった。勝利の立役者は決勝弾&ランニング満塁弾を含む3安打、6打点の大暴れで、守っては超絶守備を連発した周東佑京外野手(30)だ。球団に昨オフ締結した5年総額20億円プラス出来高(推定)の大型契約を「安かった」と言わしめる活躍だった。
初回に飛び出した先制の3号2ランは、天敵と化していた相手先発・山崎の攻略に頭を悩ませてきたチームを勇気づける殊勲弾だった。「出来すぎなんで帰り事故に遭わないか心配です」。本人のユーモラスなコメントにも、価値の大きさがにじんだ。
相手の出ばなをくじいたのはこれだけではない。3回の守備だ。先頭・水谷の右中間へ伸びる大飛球を背走して、最後はフェンスに体をぶつけながらジャンピングキャッチ。絶対エースのモイネロが脱帽して最敬礼を示すビッグプレーだった。相手の戦意をそぐ攻守での存在感。直後の攻撃で栗原の35号2ランが生まれたのは自然な流れだった。
周東はリードが3点に縮まって迎えた8回にも、松本裕が深々と頭を下げるほどの好守を披露。直後の攻撃では27年ぶりの快挙となるランニング満塁弾でダメ押し、一挙10得点の攻撃を演出した。
試合後、フロント関係者から素直な言葉が漏れた。「あの大型契約は安かった。そう言えるほどの存在価値を示している」。プロ野球12球団は球場にファンを呼び込む〝野手のスター〟を渇望している。
「エース級の投手は週に1回の出番。毎日でも球場に行って、生で見たいと思わせる野手は希少。速い球を投げる、遠くに飛ばす選手をみんな見たい。でも、周東は足でファンを振り向かせた。それは自軍の球団経営を明るくするだけではなく、ビジター球団の集客、野球振興にも寄与している」(球団幹部)
13点差がついた9回の守備にも就き、フル出場した周東。誰もマネできないプレーで〝20億の価値〟を証明している。












