ソフトバンクは1日の日本ハム戦(エスコン)に1―2で惜敗した。先発のモイネロが8回2失点(自責1)も今季初黒星。優勝へのマジックナンバーは「18」となった。

 手痛い敗戦だった。シーズンは終盤戦に突入。今週末には2位・西武との直接対決も控える中での日本ハムとの2連戦。大事なカード初戦を絶対エース・モイネロに託したとあり、鷹としてはなんとしてもモノにしたい一戦だった。

 だが、同点の8回に先頭打者の三遊間のゴロを三塁の栗原陵矢内野手(30)が悪送球。このミスが起因となり、決勝点を献上してしまった。試合後、栗原は「なにもないです」とポツリ。「(記事で)なんでも書いてください」と言葉を残し、チームバスへと乗り込んでいった。

 小久保監督は背番号24の痛恨失策について「いつも言うけど(誰にでも)ミスはある」と、とがめることはなかった。代わりに言及したのは立ち振る舞いだ。「そのあとどうするか。主力なので、選手会長なので。やるしかないでしょ」

 過去にも指揮官は、その〝姿〟に触れたことがあった。「中心選手はファンもチームメイトも見ている」。今季から選手会長に就任し、4番としても打線をけん引。本塁打、打点のリーグ2冠をひた走る姿は、誰が見ても主力だった。

 チームで存在感を増す分、発言や立ち振る舞いにはより多くの視線が注がれる。長いシーズンではいい時もあれば、悪い時もある。逆境に立たされた時にどんな姿を見せるか。それこそが指揮官、首脳陣が求めた姿勢だった。

 それだけに、この日の姿にはもどかしさを感じる声もあった。栗原の試合後の言葉を聞いた本多内野守備走塁兼作戦コーチは「チームのことを思うのなら(コメントは)しっかり答えてほしい。チームを引っ張っていく〝選手〟としてではなく〝人〟として」と語った。

 逆境でこそ問われる真価。一戦の重みが増す苦しい終盤戦に、チームをけん引できるか。