秋風に身を任せている暇はない。ヤクルトは1日の阪神戦(神宮)に2―6で敗れ、2連敗となった。
先発・吉村は7回10安打6失点。打線も2回に一死二、三塁の好機をつくりながら先制できず、7回に2点を返すのが精いっぱいだった。池山隆寛監督(60)は「いい攻め方をしていたが、2回に先制できなかったのが非常に痛かった。勝つためには、打線の援護が必要になってくる。明日は有利に試合を進められれば」と巻き返しを見据えた。
神宮にも秋風がそよぎ、今季は残り25試合。4位のチームは3位・DeNAと2・5ゲーム差を保ったものの、5位・広島には1ゲーム差まで迫られた。最下位・中日も3ゲーム差。CS進出争いは、一つの勝敗が明暗を分ける大混戦だ。
9月の幕開けと同時に、池山スワローズはいきなり踏ん張りどころを迎えた。チーム関係者は「9月頭の6連戦をどう戦っていくかが重要。これまでどおりにやっても勝てない。今まで以上の気持ちや根性が必要になってくる」と指摘する。
阪神3連戦を終えれば、4日から中日3連戦(神宮)が待つ。今季は阪神、中日にいずれも6勝13敗と大きく負け越している。ここで〝天敵〟をたたいて9月戦線を走り出すのか、それとも苦手意識を引きずるのか。この6連戦が燕の命運を左右する。
その土壇場でナインの〝精神的支柱〟となるのが山田哲人内野手(34)だ。8月22日に今季初めて一軍に合流。関係者は「哲人がいるだけで、全然ベンチの雰囲気も違う。マウンドに集まる時もそうですけど、やっぱり彼の存在は大きい」と力説する。一筋縄ではいかない終盤戦だからこそ、百戦錬磨のベテランが持つ経験値は何物にも代えがたい。
存在感だけではない。復帰後9試合で24打数7安打、1本塁打、打率2割9分2厘。首脳陣からは「哲人の調子はまだまだ上がってくると思いますよ」と本格復調を期待する声も上がっている。
虎竜をここで討ち取らなければ、CSへの道は一気に険しくなる。残る5試合で流れを取り戻し、土壇場の燕は再び上昇気流をつかめるか。












