ヤクルトは27日の巨人戦(神宮)に2―9で大敗し、泥沼の6連敗。借金は13まで膨らんだ。

 今季初の先発となった石川雅規投手(46)は1回途中24球を投げて、5安打6失点。先頭から3者連続安打で2点を失うと、4番・ダルベックには2ランを被弾と一死も奪えないまま4失点。さらに泉口の二塁打で一死二、三塁のピンチを招いたところで、左肩付近を気にするそぶりを見せて降板となった。

 緊急登板となった松本健は鈴木大に適時打を浴びて6点目を献上。打線も4安打に抑えられ点差を縮めることはできなかった。

 試合後、球団は石川の容体について「左肩痛」と明かすと「降板後、チームドクターのチェックを受けました。数日間様子を見て、今後の対応を進める予定」とコメントした。池山隆寛監督(60)は「(打者を)追い込むところまでは非常によかったですけど、結果的には安打になってしまっていた。(今後のことは)まだなんとも言えません」と説明した。

 6月の交流戦から失速したチームは、これで8月は6勝15敗。悪い流れに歯止めがかからない中、25日に石川が一軍に合流を果たすと、指揮官は「負けが続いてますので、そういう流れを変えて、チームに力を与えてくれれば」と〝起爆剤〟としての期待を口にしていた。

 プロ野球新記録となる25年連続勝利をかけた今季初登板。多くのファンが待ちわびたレジェンド左腕のマウンドの舞台は本拠地・神宮だった。流れを変えるきっかけを渇望していたチームにとって、ここで石川にマウンドを託す理由は十分にそろっていた。

 しかし現実はそう甘くない。石川は今季ファームで10度登板し0勝2敗、防御率7・83。数字だけを見れば決して万全とは言えなかった。それでも指揮官は「慣れ親しんだ神宮は気持ちの入り方も間違いなく違うと思う」と、打開の糸口を求めて、あえて起用に踏み切った。

 だが結果はアクシデントによる緊急降板。苦しさを抜け出すための策が、新たな苦しさを生むこととなった。出口の見えない苦境の中で〝最後の切り札〟とも言えるカードを切った池山スワローズに、次の一手は残っているのか。

険しい表情の池山監督
険しい表情の池山監督