故障者続出に泣かされてきたドジャースに、〝帰還宣言〟とも呼べる快投が届いた。13日間で13試合という過密日程を終えたドジャースは、ブルワーズとの4連戦で負け越した後、17~19日(日本時間18~20日)の敵地ロッキーズ3連戦をスイープ。77勝51敗まで星を伸ばして一時の足踏み状態から脱しつつあり、ナ・リーグ西地区首位を再び快走し始めている。そこへ先発陣を一段と厚くする朗報が重なった。
タイラー・グラスノー投手(32)が19日(同20日)、3Aオクラホマシティの一員として敵地シュガーランドでリハビリ登板。5回1/3を77球、被安打1、1失点、9奪三振と圧倒した。ストライクは54球。39スイングで12度の空振りを奪い、フォーシームは平均95・5マイル(約153・7キロ)、シンカーは最速97・2マイル(約156・4キロ)を計測した。失点も降板後に後続が許した走者の生還によるものだった。
米メディア「ドジャースビート」は、ロバーツ監督が今回をマイナーでの「最終登板」と見込んでいると報道。腰のけいれんで5月から戦列を離れていたグラスノーは、来週のブレーブス、タイガースとの遠征中に先発ローテーションへ戻る予定。離脱前も7試合で防御率2・72だった。
待望の豪腕復帰を前にSNSも沸騰。「これ以上ない最終調整」「復帰が待ちきれない」「彼が戻れば翔平も焦らず調整できる」と歓喜の声が相次いだ。ポストシーズンを見据えるチーム全体にとっても、単なる1人の復帰を超えた心強い材料と言える。
復帰組はグラスノーだけではない。ブロック・スチュワート投手(34)は右肩の痛みから19日に15日間の負傷者リスト(IL)を外れ、ウィル・スミス捕手(31)も6月から悩まされている首の負傷から回復途上。順調なら来週にも、リハビリ調整の実戦へ進む可能性がある。
一方、喜び一色になれないのがエドウィン・ディアス投手(32)だ。17日のロッキーズ戦で3失点し、翌18日に首の炎症で15日間の負傷者リスト(IL)入り。MRI検査では大きな異常はなく、ロバーツ監督も「最善の結果だった」と説明した。軽傷で済んだのは朗報だが、7月29日に右肘手術から戻って以降は7回2/3で防御率12・91、セーブ失敗3度。背信投球で傷ついた信頼は、検査結果だけでは戻らない。守護神としての起用を疑問視する批判も消えていない。
故障禍の出口が見え始めたドジャース。グラスノーの快投が与えた安堵を本当の勢いへ変えられるか。その裏でディアスには、首ではなく〝信頼〟を治す投球が求められている。












