王者を脅かしているのは相手の豪腕ではなく、速球を仕留め切れない自らの打線だ。ナ・リーグ西地区首位を守るドジャースに、10月を前に看過できない弱点が浮かび上がった。米メディア「ファンサイデッド」運営のドジャース専門サイト「ドジャース・ウェイ」は14日(日本時間15日)、強力打線が「速球を打てない」とする深刻なデータを紹介。ポストシーズンで命取りになりかねない難題として警鐘を鳴らした。
チームは7連敗を脱出後、10~12日(同11~13日)の本拠地ロイヤルズ3連戦をスイープし、ようやく復調気配を見せた。ところが13日(同14日)のブルワーズ戦では4―2の9回に守護神のディアスが4連打を浴びて再びセーブに失敗。救援陣が3点を失い、4―5で逆転負けした。投打とも波に乗り切れない中、攻撃面の〝急所〟まであぶり出された格好だ。
同サイトによると、7月1日(同2日)以降、ドジャース打線に投じられたフォーシームとシンカーの割合は49・8%。カッターを含めた速球系では58・4%に達し、これを上回るのはレイズだけという。相手側が「速球で押せる」と見ている証左でもある。
しかも、その速球系に対する成績は打率2割5分、出塁率3割1分3厘、長打率3割9分2厘。打率はメジャーで下から8番目、出塁率は同2番目、長打率も同6番目と軒並み低迷している。同サイトは、スカウティング上の攻略法を「ストライクゾーン内を攻めれば自滅する」とまで表現した。
ロバーツ監督もダイヤモンドバックス戦後、速球を仕留め切れず、変化球への対応にも弱点が出たことを認めている。大谷翔平投手(32)を主軸にベッツ、フリーマン、マンシーら実績十分の打者を並べながら、相手に力勝負を挑まれて押し込まれているのだから穏やかではない。
先発陣にはスクバルが加わり、スネルも戦列に戻った。それでも、どれほど投手陣を厚くしても、打線の速球対応までは救えない。ロイヤルズ3連戦では改善の兆しを見せたとはいえ、それが一過性なら問題は残ったままだ。3連覇を狙う王者に突き付けられた宿題は、意外なほど単純で、だからこそ重い。10月に同じ攻めを繰り返された時、この〝速球の壁〟を破れなければ、最強軍団も力勝負で足元をすくわれかねない。













