〝人的補償の男〟が存在感を一気に高めている。セ3位のDeNAは28日の広島戦(横浜)に3―4で競り負け、3連敗となった。先発した東は2―2の7回に菊池の適時二塁打で勝ち越しを許し、7回途中3失点で6敗目。打線は2点を追う9回に1点差まで迫ったが、反撃もここまでだった。相川監督は「しっかり5日後にプレーできるように調整したい」と切り替えた。
敗戦の中でも若手は光った。成瀬が2打数2安打1打点、度会も9回に適時打。そしてスタメンマスクをかぶった古市尊捕手(24)も2安打を放ち、打率を3割5分に上げた。
海外FAで西武へ移籍した桑原の人的補償で加入した古市は、この日も攻守で奮闘。5回に左前打で出塁すると、一時同点となるホームも踏んだ。9回にも中前打で出塁し、度会の適時打につなげた。新天地での飛躍を支えているのが、抜かりのない準備だ。
「いつか絶対にチャンスが来るから、そこに備えて準備だけは絶対に怠るな」
古市が「1番好きなキャッチャー」と明かす巨人・小林誠司捕手(37)からかけられた言葉だ。ファームで顔を合わせた際などに交流を重ね、今季も「今季からはリーグも同じになったので試合前にあいさつに行ったりとかして守備のことだったり、配球のことだったりをたくさん聞かせていただいた」と助言を求めてきた。
今季からは相手打者の傾向や、自身がマスクをかぶらない試合での攻め方、自分ならどう戦うかなどをノートに記録。「〝これだけ準備したんだから〟と思って、信じてやるだけ。落ち着いてグラウンドに立てるようになった」と手応えを口にする。
「出た試合で勝ち続けられる、それが僕の理想のキャッチャー」。山本のソフトバンク移籍で正捕手が不在となったベイスターズ。尊敬する大先輩の金言を胸に、古市が〝扇の要〟へ名乗りを上げている。












