DeNAは12日に同球団所属の山本祐大捕手(27)と、ソフトバンク・尾形崇斗投手(26)、井上朋也内野手(23)による1対2のトレードが成立したと発表した。
FA移籍制度が完全定着した現在の球界においては珍しい、主力選手のトレードがシーズン中に成立した。2017年のドラフト会議で9位入団した山本は、24年にセ・捕手部門でベストナイン&ゴールデングラブ賞を獲得したバリバリの生え抜き正捕手。10日の阪神戦(甲子園)にも「5番・捕手」としてスタメン起用されていた。
だが現在のチームには高卒4年目のプロスペクト・松尾汐恩捕手(21)、同11年目のベテラン・戸柱恭孝捕手(36)など力のある扇の要も複数在籍。DeNAが「シーズン中にレギュラー捕手の放出」という思い切った決断に踏み切った背景には、他球団と比較しても捕手層の厚さに恵まれた戦力構成がある。
一方で相川ベイが現在直面しているのは、深刻な先発投手のコマ不足だ。単年4億7000万円のサラリーで阪神から獲得したデュプランティエは上半身のコンディション不良で戦線を離脱中。同じく新助っ人左腕のコックスも左肘の手術のため米国に帰国中とあり、長期離脱は避けられない見通しとなっている。今季から先発転向を果たした元・リリーフエースの入江も一軍戦3試合に登板し0勝1敗、防御率7・11とふるわずファームでの再調整を余儀なくされている。
スターター陣の編成に誤算が相次いだこともあり、DeNAの12日試合前時点での先発防御率はセ・ワーストの3・90。シーズン途中の補強も含めたスターター陣の再編成は急務となっていた。鷹から獲得した尾形は先発&中継ぎともにこなすことができる剛速球派右腕。正捕手放出という〝出血〟に見合った活躍を、即戦力として披露できるか注目される。
同日に横浜スタジアムで報道陣の取材に対応した木村球団社長は「一番は今年優勝するため、そして中長期的な視野にも立って考えた。投手陣の多くが外国人だらけになっている中、日本人選手で投手陣を構成していく必要があった」とコメント。「山本祐大選手を積極的に放出しようという思いがあったわけではなく、先発投手の獲得を模索する中、ソフトバンクから山本という固有名詞が出た。今朝、本人には連絡しここまでの貢献に感謝を伝えました」と語った。(金額は推定)











