MLB屈指の〝金満球団〟メッツが相変わらず低迷を続けている。10日(日本時間11日)終了時点で15勝25敗の借金10で、ナ・リーグ東地区の単独最下位から抜け出せずにいる。

 5月に入って4勝1敗の好スタートを切ったものの、7日(同8日)のロッキーズ戦から再び得点力不足に陥り、1勝3敗。この日まで喫した2連敗では1点ずつしか挙げられず、順調だった今月の滑り出しも5勝4敗となって勝ち越し分も帳消しになりそうな雲行きだ。故障者が続出したことがすべての始まりだが、中でも不動のリードオフマンでチームの顔でもあるリンドアの長期離脱は痛手となっている。

 打線の組み方を根本的に見直す必要性に迫られ、現在は大砲のフアン・ソト外野手(27)が1番打者を担っている。ただ、米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ONSI」は「フアン・ソトは高い打点率を期待されてメッツに加入した選手であり、彼を1番打者に起用することは明らかに不適切だ」とバッサリ…。ソト自身も右ふくらはぎの肉離れで離脱し、4月下旬に戦列復帰。ソトと入れ替わる形でリンドアが負傷者リストに入り、戦力がそろわないメンドーサ監督も苦しいやりくりを強いられている。

 ソトの1番起用はいわば苦肉の策。同誌は「当初、ソトがメッツ最高の打者であることを考えれば、この起用は理にかなっていた」と一定の理解を示しつつも「27歳の彼には結果がついてきていない」と厳しく指摘。1番に入ってからの6試合では25打席に立って打率1割にも満たない0割9分5厘(21打数2安打)、1本塁打、2打点とブレーキがかかっている。

 さらに、同誌はソトに代わる1番打者の候補として今季すでに起用されたセミエン、ブルージェイズ時代に経験があるビシェット、若手外野手で走力があるベンジの名前を挙げた。いずれにせよ、リンドアが復帰するまで本来の形はつくれず「打線は依然として結果を残せておらず、さらなる変更が必要になるかもしれない」と占った。

 今季のソトはここまで25試合の出場で打率2割6分4厘、4本塁打、10打点の成績。2024年オフに15年総額7億6500万ドル(約1147億円=当時)の超大型契約を結んだ最高年俸男に求められる働きぶりは、現状では不十分とみなされている。