DeNAは14日のヤクルト戦(神宮)に2―7で完敗し、連勝は2でストップ。先発・平良が6回途中を7安打4失点で降板すると、2番手の松本凌も火消しに失敗。ワンサイドゲームを許してしまった。

 投手陣が崩れた一戦の中で光ったのが、4番手として8回に登板し、打者3人を無安打2奪三振に封じた馬場皐輔投手(31)だ。2017年にドラフト1位で阪神に指名された右腕は23年オフに現役ドラフトで巨人へ移籍。25年オフに戦力外通告を受けるとDeNAと育成契約を締結した。ファーム戦での実績を評価され今夏に支配下登録されると、ここまで計3試合に救援登板し1勝0敗、防御率0・00と結果を残している。

 特筆すべきは打者14人との対戦で既に6つもの三振を奪っている点だ。「三振を奪う上で重視したのは直球の質ですね。この球団に来てデータや解析機器を使いながら自分を知ることができました」。阪神時代とは比較にならないほど肩幅は広くなり、胸板は分厚くなっている。ジャーニーマンが流れ着いた新天地。その環境は自身の可能性を大きく広げてくれた。

 馬場と同様に育成の立場から7月に支配下登録を勝ち取った元虎右腕・浜地も12試合登板で防御率1・54。今やチームの〝勝利の方程式〟の一角を担うまでになった。24年オフに阪神を戦力外となった岩田も貴重な変則左腕としてブルペン内に自身の居場所を確保。ここまで18試合に登板し1勝0敗、防御率2・08の好成績を残している。

 伝統的に数多くの優れたリリーバーを輩出してきた西の老舗球団だけに、「さすが信頼と実績の阪神産(笑い)。いい中継ぎがたくさんいますよね」(球団関係者)とDeNA内でも彼らへの評価と信用は高い。ベイスターズブルーに加わった黄色と黒の男たちは、かつての居場所を失っても、その腕までさびついたわけではない。港町の球団で再び輝きを取り戻した〝ヤメ虎軍団〟が、相川ベイの逆襲を支える。