巨人の戸郷翔征投手(26)が29日の広島戦(東京ドーム)に先発し9回途中2安打1失点、8奪三振と好投。チームも3―1で勝利し、右腕は6月23日の広島戦(マツダ)以来の白星となる5勝目を挙げた。
圧巻の投球でゲームメークに成功した。前回登板(22日=広島戦・マツダ)に続き2戦連続で広島打線と対峙した戸郷は序盤からテンポのいい投球で圧倒。6回一死から石原に右前打を許すまで完全投球とエース本来の投球を見せつけた。
4回にはリチャードの2号先制2ランなどから3点の援護点をもらうと、その後はリードを守り続けた戸郷。3―0で迎えた9回には二死から中村奨にソロを被弾し、その後に代打・モンテロに四球を与えたところで無念の降板となったが、後を託された守護神マルティネスが後続をしっかり断ち切り勝利を決めた。
初回から安定感抜群の投球を続けていただけに、戸郷本人は「やっぱり最後の詰めの部分だと思いますし、完封っていうのはすごく難しいものだなと改めて感じました」と悔しさをあらわにしたが「最後の2アウトまではすごくいいテンポで来てたので、最後はちょっと欲張ってしまいましたけど、そこは次の反省として。シーズンとしては最後(の登板)でしたけど、なんとか自分の中では少し納得して終われたかなと思います」と手応えも明かした。
投球の軌道を理想に近づけるため、登板直前になって従来のスタイルに近いフォームへと急きょ変更。苦悩の末に試行錯誤を続けたことで期待以上の好投に繋がった。橋上監督代行からも「思いと結果がようやく一致した」と評されたが、戸郷自身も「もちろん理想と現実は全然違うし、本当に空回りしてる部分はすごく多かったんですけど。ここ数年は悩みごともたくさんありましたけど、こうやってちょっと変えただけで大きな成果が生まれることもありますし、全然ダメな時もある。勉強の日々だなと思いますし、なかなかいい投球ができなかったですけど、今日は良かったかなと思います」と安どの表情を浮かべた。













