阪神が3日に2年連続リーグ優勝を果たし、前監督の岡田彰布オーナー付顧問(68)がインタビューに応じた。チームを率いた藤川球児監督(46)は、シーズンの最終盤まで巨人とシ烈な優勝争いを展開。岡田顧問は連覇を評価しつつ、今季途中から途中から指揮を執った巨人・橋上秀樹監督代行(60)の采配にも注目し「大したもんと思うよ」と高く評価した。

 藤川監督は球団史上初の連覇達成監督となった。長い球団史の中でも誰も成し遂げられなかった偉業だ。

 岡田顧問 もうやっぱ連覇はよくやったことになるんかな。そうやよな、誰もやってない。でも、そうやなあ。もうシーズンオフがな、短なるよな。もう9月入ったらシーズンオフと思ってたから。ゆっくりな。9月だから、もう6日でも仕事なんか一切せえへん言うとったで。一切放送何もなしや。

 9月3日のヤクルト戦(神宮)に勝利し、巨人には最大5ゲーム差をつけた。ところが、9月5日から15日まで7連敗。そこから再び立て直してペナントを制した。

 岡田顧問 いや、立て直すいうて、あれが普通なんよ。そら、交流戦の7連敗と意味合いがちゃうで。セ・リーグ相手の7連敗は。名古屋の(解説)時に、6番以降の打率が2割2分でセ・リーグ最低とかな。何かああいう表を見してもらった。だから俺、言うたんよ。そんな3、4、5番を4、5、6番にしたらええって。毎年6番、6番って言う必要ないっていうな、オマエな。他のチーム見てみい。6番なんかな、コロコロコロコロ変わって誰も打てへんやんか、他のチーム。何がぜいたく言うてんねんてな。

 近年は優勝したシーズンで独走してきたが、今季は巨人と最後まで白熱した戦いを繰り広げた。巨人は阿部監督が電撃辞任し、5月26日の交流戦から橋上オフェンスコーチが監督代行を務めた。

 岡田顧問 いや、巨人は戦力的にはよくやってると思うよ。俺、今年はBクラスやなと思ってたん。でも、使い方はだいぶ変わったよな、阿部がやってる時と橋上と。これはだって、貯金1で変わってるわけやからな。今10何個つくってるわけやんか。橋上はすごいよ、やっぱり。こんなのプロなんかな、勝てば官軍。結果の世界やからな。「よく頑張ったで賞」なんかないわけやからさ、プロは。

 戦力的に厳しいとみていた巨人が、監督交代後に勝ち星を積み重ねた。阿部監督と橋上監督代行とでは、戦い方や選手の使い方にも違いがあったように見えた。

 岡田顧問 だから、そういう意味では使い方やろな。松本を使うたりで。丸とかな、坂本も大事なとこで使うとかな。完璧に巨人の生え抜きで若いやつを育てなあかんとか、そういうあれはもうなくなったかも分からんけど。橋上にしたらな。やっぱりお客さんが見に来る限り、やっぱりチームとして求められるのは勝利やんか。そういう意味では、橋上は大したもんと思うよ。ハッキリ言うて。ちゃんと数字が、結果が出てるわけやから。巨人も。

 阪神の戦力が圧倒的とみられていた中で、巨人は優勝争いで食い下がった。橋上監督代行としては何よりも結果を残したことが大きい。

 岡田顧問 俺は巨人のこんな、2位は誤算やわ。岡本が抜けた、それで外国人を獲ったけど、そこまでのインパクトは…。岡本の穴埋めるまではいかんし。そういう意味ではね、戸郷と山崎も出れた中での今の数字はすごいと思うよ。やりくりしたんちゃうかな、結局。

 そんな巨人の猛追を振り切り、最後は藤川阪神が頂点に立った。岡田顧問が指揮した2023年のリーグ優勝以降は主力の多くが〝チームとして勝つ〟経験を重ね、常勝軍団へ変化した。

 岡田顧問 勝ち方分かったからな。他のチームとの戦力差もあるしな。一番アレは優勝したら給料が上がると選手が分かったことや。今までなんぼええ成績残しても、やっぱり優勝せな給料は上がらん。それが分かったんが一番大きいわな。そこやで。23年も全然(個人の)数字なんかええことなかった。でも、勝つことによって、あんだけ給料が上がることが分かった。だからチームとして勝ちにいけるようになった。打点とか個人の数字やなしに、チームとして勝てることが一番やな。

 プロである以上、結果がすべてでもある。岡田顧問はユニホームを脱いでも、熱い視線を向け続ける。