パ首位を独走するソフトバンクは20日の日本ハム戦(エスコン)に延長12回の末、5―5で引き分けた。今季の日本ハム戦は通算15勝4敗1分けとなり、開幕から全7カード負け越しなし。西武が敗れたため、優勝マジックは2つ減って「25」となり、4時間34分の激闘が報われた。
不敗継続だ。開幕から10連勝中の前田悠伍投手(21)は5回7安打、3失点。ビハインドの展開でマウンドを降りたが、黒星を免れた。7回終了時点でスコアは1―5。今季初黒星の公算が高まっていたが、試合は8回に大きく動いた。無死満塁から4番・栗原が右翼席に起死回生のグランドスラム。頼もしい先輩の奮起で驚異の勝ち運を証明するゲームとなった。
降板後の21歳は反省しきりだった。「(3点を失った)3回は変化球の高さが甘くなってしまった。落ちるボールが狙ったところより高くなり、そこを相手に打たれてしまった。同じミスをしないように、次の登板ではいい投球をしたい」。帰路につく際も「(今日は)最初に僕が点を取られたのが悪い。クリさん(栗原)がすごかっただけで、僕はしっかり反省して次に生かしたい」と不敗継続に考えを巡らせることはなかった。
試合後、小久保監督は「悠伍はなんかありますね」と、21歳左腕の強運に思わず笑みを浮かべた。打倒ホークスに燃える日本ハムに今季初のカード勝ち越しを許さなかったことに加え、やはり前田悠が投げた試合で負けなかった事実は大きかった。
チームの顔である周東佑京外野手(30)も、その意義を強く受け止めていた。「プロ野球の世界で勝ち運はすごく大事。日々努力してても、なかなか勝ち星に恵まれない先発投手は多い。そういうのを見てきているからこそ、本当にすごいことだと思って悠伍を見ている。だから今日負けなかったことは、チームにとっても大きい」。14戦無敗、防御率1点台の慢心なき21歳の負けないシーズンは続く――。












