スイープはならず。20日、西武はオリックス戦(ベルーナ)に1―3で完敗し、連勝は3でストップした。プロ初勝利を目指した3年目の先発左腕・杉山遥希(20)が5回2失点と試合を作ったが、この日は頼みの攻撃陣がオリックス・エスピノーザの前に8回まで4安打と完全に沈黙。試合を通じてもわずか1得点に終わり、試合後の西口文也監督(53)も「やられました」と完敗を認めるしかなかった。

 とはいえ、今カードでは3カード連続の勝ち越しを決め、来る最終盤にむけ、ちょっとした免疫も身につけた。覇権を争う首位・ソフトバンク、3位・日本ハムの結果を踏まえたうえで、試合開始を迎えるという1日の流れだ。

 今カードで西武は全てナイターで戦った一方、ソフトバンク、日本ハムの両球団はデーゲームで直接対決。レオナインは、ライバルの勝敗を知ったうえで、夜の一戦に臨んでいた。

 残り30試合程度で順位を気にしつつ戦う時期に突入したなか、ライバルの白黒を把握した後で、夜の一戦で決着をつけることに心境の変化はあるのか。鳥越ヘッドコーチは「(ライバル2チームの勝敗の)情報はもちろん入ってきているけど…。よそを気にするよりも、まだ、まずは今日の試合の相手だね」と、まだ冷静だ。ただ、現代はスマホなどで情報がオンタイムで個々でも手に入る時代でもある。今カードでサヨナラ打を放ったベテラン・源田は「基本、ロッカーのテレビは甲子園の高校野球ですが(ソフトや日ハムの)結果はみんな、知っています。『誰が打った』とか」と〝無関心〟を装っても耳には入ってきやすいという。

 実は、同じシチュエーションが西武にはもう一度、やって来る。9月19、20日の日程がそれだ。ソフトバンク、日本ハムがそれぞれの相手とデーゲームが戦う予定のなかで、西武だけはZOZOでロッテとナイターが組まれている。源田は「その頃は、確かにいい時期になっていますね。その時に自分のチームが、他のチームの結果を気にして戦う状況になっていることが大事になりますね」と改めて、目の前の一戦に集中する意義を説いた。

 昼にソフトと日本ハムが1勝1敗1分けと完全に痛み分け、西武はこの間に2勝1敗と1つ貯金を増やしたが、首位・ソフトバンクとのゲーム差は「7」とされた。今後も何とか鷹の背中にへばりつき、今3連戦でのシミュレーションを、この先のペナントの最終局面に生かしたい。