パ首位を独走するソフトバンクは20日の日本ハム戦(エスコン)に延長12回の末、5―5で引き分けた。開幕から無傷の10連勝と好調なパフォーマンスが続く前田悠伍投手(21)は5回3失点。ビハインドの展開でマウンドを降りたが、1―5で迎えた8回に栗原の33号グランドスラムが飛び出し、黒星を免れた。試合後、小久保裕紀監督(54)は4時間34分の激闘が報われたドロー決着に「完敗のゲームからの引き分けですからね」と、粘り強く戦ったナインを称賛。終盤以降の緊張感あるマウンドで救援陣の奮闘も光った。

 敵地がブーイングに包まれる中、小久保監督が執念のタクトを振るった。9回、11回はともに二死走者なしの場面でレイエスを申告敬遠。2打席連続敬遠となった11回は、相手一塁側ベンチに向かって表情を緩めながらジェスチャーを送る場面も。耳をつんざくほどの大ブーイングと、グラウンドレベルでのやりとりに大きなギャップが生じたシーンだったが、指揮官は「(状況的に)敬遠ですよ、そりゃ」と説明した上で「レイエスがこっちを見ていたから」と笑顔で振り返った。カード初戦にモイネロから圧巻のソロ本塁打を放っていた相手主砲。一発厳禁の場面で、当然の警戒だった。