「まさか」の一敗が、首位独走の足元を揺らした。パ首位独走のソフトバンクは19日の3位・日本ハム戦(エスコン)に延長10回の末、7―8の逆転負けを喫した。
最後は5番手・ヘルナンデスが、10回一死三塁から清宮幸に劇打を献上した。6点差をひっくり返されての敗戦は2020年7月25日の日本ハム戦以来で、3時間58分のロングゲームは悔しい幕切れ。この日、2位・西武がオリックスに3―2でサヨナラ勝ちしたため、ゲーム差は6・5に縮まり、優勝マジックも「27」のまま足踏みとなった。
4回に山本祐の犠飛と広瀬の3ランで4点を先取。5回にも2点を奪って一方的な展開に持ち込んだかに見えたが、中盤以降に試合は暗転した。5回に上沢が代打・今川に3ランを浴びると、7回には2番手のロベルト・オスナ投手(31)が水野に逆転の満塁弾を献上。8回に追いつく粘りを見せたが、相手に傾いた流れを引き戻すには至らなかった。
試合後、小久保監督は「満塁弾を打たれたら普通はそのまま負ける。追いついてるからね。打線は言うことない」と振り返ったように、投手陣が踏ん張り切れなかった。この日、痛打を浴びたオスナは6日の日本ハム戦、16日の楽天戦に続く3試合連続の失点。5月以降、安定感ある投球でチームの躍進を支えてきたが、指揮官は「3試合連続でやられているので、今はちょっと勝ちパターンの7回を任せるのは難しい」との判断を下し、配置転換を明言した。
オスナは試合後「なかなかうまくいってない。理由はフォームの問題とか、いろいろあると思う。コーチと話をして、外から見た目線でどう見えているのか、話を聞かせてもらいたい」と苦しい胸の内を吐露。珍しく周囲に〝SOS〟を発信する中、倉野コーチは「重要なピースであることは間違いない。彼が戻ってこないと困る」と悩める右腕にメッセージを送った。
松本裕、杉山につなぐ「7回の安定」は常勝に不可欠だ。「チームが勝つために最善のポジションを決めていく」(倉野コーチ)。昨季までの長い不振を乗り越えたオスナにとっては、再び迎える試練――。意地の見せどころだ。












