米メディア「ファンサイデッド」は16日(日本時間17日)、「大谷翔平の投手復帰は、ドジャース以外の全チームに好印象を与えるだろう」との記事を配信した。

 記事は「ドジャースは最近やや不安定な戦績で、シーズン終盤に向けてのパフォーマンスに懸念が広がっている。ナ・リーグ西地区の優勝争いはまだ決着がついていないものの、タリク・スクバル投手の加入は、ケガで疲弊した先発ローテーションを立て直すには十分とは言えない状況だ」とワールドシリーズ3連覇への不安を指摘。そのうえで「ドジャースの先発ローテ問題における大きな要因の一つは、大谷翔平の度重なるケガであり、彼は7月3日以来、先発ローテから外れている。ドジャースはシーズン終了までに大谷を先発ローテに復帰させることに尽力している」と投手復帰への動きを伝えた。

 復帰に向けたスケジュールは着実に動いている。「大谷は先日、マウンド復帰に向けた調整の一環としてブルペンで投球練習を行った。ドジャースは、大谷がアクティブロースターの投手枠(13人)にカウントしないという規定を利用し、スタミナ回復の間、他の先発投手の前にオープナーとして登板させることで、実質的にメジャーリーグでリハビリを行うことができる」と〝裏技〟での調整登板が見込まれるとした。

 そのうえで「ドジャースの投手陣の層は確実に厚くなってきており、最近ブレイク・スネルが負傷者故障者リストから復帰し、タイラー・グラスノーもリハビリ終了段階に入っている。大谷がマウンドに戻る必要がある理由を疑問視するのは当然だろう」とした。

 続けて「スクバルが加わったことで、ドジャースはたとえ大谷がいなくても強力なプレーオフ先発ローテを組める可能性がある。スクバル、山本由伸、スネル、グラスノーの4投手を起用すれば、プレーオフシリーズを勝ち抜くのに十分な戦力を確保できる。そのため、大谷をマウンドに戻すという選択は、チームにとって最善の策というよりも、MVP争いでピート・クロウアームストロング(カブス)を抑え込むためという動機が強いように見える」と個人タイトル以外、得るものはないとの見解を示した。

「4年連続MVP受賞は大谷にとって素晴らしい功績となるだろうが、それは今のドジャースにとって最善の策を犠牲にしてまで成し遂げるべきではない」とバッサリ切り捨ていると、「大谷に個人賞を与えるための、いわば自己満足的なプロジェクトに付き合うのは賢明ではない。ドジャースがこのことに早く気づけば気づくほど、3連覇の可能性は高まるだろう」と投手復帰は断念するべきと断じた。