打率だけを並べれば、大差はない。それでも韓国メディアは、李政厚(イ・ジョンフ)外野手(27=ジャイアンツ)の働きを大谷翔平投手(31=ドジャース)より上と位置づけた。韓国メディア「STARNEWS」は3日の記事で「李政厚が大谷より上だ!」との見出しを掲げ、勝負どころで結果を残したイ・ジョンフを大きく取り上げた。
イ・ジョンフは2日(日本時間3日)、サンフランシスコのオラクル・パークで行われたメッツ戦に「6番・中堅」で先発出場し、2打数無安打1四球、1打点1得点だった。3回無死の場面では左腕ピーターソンから中堅へ犠飛を放って追加点を挙げ、5回には四球で出塁して得点。ジャイアンツは7―2で快勝し、イ・ジョンフは5試合連続出塁を継続した。今季打率は1割7分4厘となっている。
一方の大谷は2日(日本時間3日)、ロサンゼルスのドジャー・スタジアムでのガーディアンズ戦に出場し、3打数無安打1四球。ドジャースは1―4で敗れ、大谷の打率も1割6分7厘のままだった。ただ、四球を選んで37試合連続出塁は維持しており、数字の見え方はそんな単純なものではない。
それでも前出のSTARNEWSは、安打数や打率そのものではなく、犠飛や四球といった〝つなぐ打撃〟を評価材料に据えた。もっとも、打率だけを見れば両者とも低調で、成績表の上では劇的な差があるわけではない。にもかかわらず、同メディアは李政厚の献身性や状況対応力を前面に押し出し「ヒットがなくても試合を動かせる選手」として大谷との差別化を図った。
差がついたのは、打率そのものではなく〝受け止め方〟だったと言えるのかもしれない。両者ともに開幕直後は数字の上で苦しんでいるはずだが、同メディアはその中で犠飛や四球といった局面での働きに焦点を当てることによって、自国のスター選手であるイ・ジョンフの価値を強調した形だ。見方を変えれば、比較対象とされた大谷の存在価値がそれだけ大きいということの証明でもある。いずれにせよ、シーズンはまだ序盤だけに現時点で成績の優劣を断定するのは早計だろう。












