日本ハムが13日のロッテ戦(ZOZOマリン)に6―2で快勝し、今季2度目の4連勝で最大4あった借金を完済した。12日の同カード後に10連勝を掲げていた新庄剛志監督(54)は試合後「今日で4連勝? あと6になったら気の利いたコメントします」と笑わせながらも、上昇気配への手応えをにじませた。
その勢いを支えているのが、5月に入って一気に色濃くなった指揮官の〝聖域なき姿勢〟だ。今季開幕直後から「ダントツ優勝」を目標に掲げる一方、新戦力の見極めや若手の底上げを優先し、結果が出ない選手にも一定の猶予を与えてきた。だが、4月下旬を境に空気は変わった。
登板5試合で1勝4敗、防御率8・23と精彩を欠いた有原航平投手(33)を4月27日に出場選手登録から抹消。さらに不振が続いた西川遥輝外野手(33)、助っ人のアリエル・マルティネス捕手(29)も二軍再調整となった。13日には開幕から約1か月間4番を託されながら状態が上がり切らない郡司裕也捕手(28)を一軍帯同のまま、鎌ケ谷で行われた二軍楽天戦に出場させる異例の荒療治まで断行した。
もちろん、新庄監督には選手を刺激する独特の手法がある。ただ、今回の変化は単なるショック療法にとどまらない。日本ハムは発展途上の戦力を抱え、長期的な常勝軍団づくりのためには我慢も必要だった。それでも5月以降は、10年ぶりのリーグ優勝へ本腰を入れる時期に差しかかる。ここでもたつけば、上位争いの流れから置き去りにされかねない。だからこそ、指揮官は恩情采配から勝負采配へとかじを切った格好だ。
球団関係者も「開幕1か月は新戦力や若手を見極める期間。新庄監督も配慮していたと思います。ただ、主力やベテランでも結果を残せなければファーム落ちやスタメン落ちは当然。監督はそのタイミングを計っていたはずです」と明かす。
実際に厳しい決断が相次いだ後、チームは上昇気流に乗り始めた。この日のロッテ戦はフランミル・レイエス外野手(30)の3試合連発となる6号2ランなどで主導権を握り、福島蓮投手(23)も7回途中2失点で今季初勝利。新庄監督の〝選別〟は、チーム内に緊張感と競争を呼び戻している。
誰であっても結果を出さなければ、安泰ではない。そのメッセージが浸透した時、日本ハムの5月攻勢はさらに加速する。












