勝つための球団に、勝つための悩みが膨らんできた。ドジャースは12日(日本時間13日)のジャイアンツ戦(ロサンゼルス)に2―6で敗れ、4連敗。24勝18敗でナ・リーグ西地区2位に後退し、4月28日以降は4勝9敗と王者らしからぬ失速が続いている。直近13試合のうち10試合で3得点以下と打線の停滞も深刻で、首位パドレスを追う立場となった。
こうした現場の窮状が、育成方針まで揺さぶっている。7月末のトレード期限へ買い手に回ることは確実視される中、傘下の若き外野手2人が難しい選択を突きつけている。米メディア「ファンサイデッド」は13日(同14日)、今季好スタートを切ってトレード価値を高めているMLB各球団の有望株を特集。その中でドジャース傘下からマイク・シロタ外野手(22)とジェームズ・ティッブス3世外野手(23)を選出した。
シロタは同メディアの有望株ランキング42位で、ハイAグレートレイクスに所属。今季29試合で打率3割3分3厘、出塁率4割9分2厘、長打率6割6分7厘、7本塁打、19打点、7盗塁と暴れている。同じ外野手の有望株がひしめく層の厚い組織内ではメジャー到達まで距離がある一方、だからこそ「売り時」と見ることもできる。
3Aオクラホマシティのティッブスも同93位ながら、38試合で打率2割9分7厘、出塁率3割9分3厘、長打率6割1分2厘、11本塁打、27打点。外野陣の壁がなければ昇格していても不思議はない打棒で、即戦力候補としても、交換要員としても価値は急騰している。
問題は、今のドジャースが「未来」を待てる状態かどうかだ。打線は沈黙し、投手陣にもほころびが出る中で、若手を切り札として使う道はある。ただ、ワールドシリーズ3連覇を狙う球団にとって、期限前に大物を獲得するための取引材料となる〝弾〟は不可欠でもある。残すのか、差し出すのか。豊富な戦力を誇るはずのドジャースに、ぜいたくでは済まない決断の時が近づいている。












