DeNAの相川亮二監督(49)は12日、山本祐大捕手(27)と、ソフトバンク・尾形崇斗投手(26)、井上朋也内野手(23)のトレード成立を受け、この日の中日戦前に横浜スタジアムで取材に応対。「僕らとしてはやるべきことは変わらない。ベイスターズのメンバーで最後まで戦い抜く」と言葉を引き締めた。

 さらに指揮官は「個人的な感情も当然あって。このチームで1番長く接してきた選手ですし、バッテリーコーチ時代からいろんなことを目指して一緒にやってきた。寂しさはあります」と吐露。それでも「あいつのことなんで、どこに行ったって素晴らしい選手でい続けると思う」と力強くエールを送った。

 山本は2017年にドラフト9位で入団し、24年にはセ捕手部門でベストナイン&ゴールデングラブ賞を獲得。今季28試合に出場し、10日の阪神戦(甲子園)にも「5番・捕手」としてスタメン起用されていた。

 ハマの正捕手を手放すという苦渋の決断の裏には、先発投手不足に悩まされている背景もある。同日に木村球団社長は今回のトレードについて「一番は今年優勝するため。そして中長期的に強いチームであり続けるため」とし「投手陣がここしばらく課題となっていた。先発投手陣が外国人頼りになっていたので、日本人選手で投手層の厚みをつくりたかった。先発投手の獲得を模索する中で、ソフトバンクから山本という固有名詞が出た。山本選手を積極的に出したかったというわけではない」と明かした。

 1998年以来28年ぶりのリーグVへ――。正捕手放出という痛みを背負ったDeNAは、この決断を勝利で「最適解」に変えるしかない。