ソフトバンクは17日の楽天戦(楽天モバイル)に5―1の快勝を収め、連敗を「4」で止めた。勝率を再び5割に戻し、3位に浮上。4番・栗原がリーグトップを快走する12号2ランを含む3打点の活躍で打線をけん引し、投手陣が要所を締めて大型連敗を阻止した。

 チームにとって大きな勝利だった。負ければ、今季初となる屈辱の同一カード3連敗。加えて、この日は先発の柱・上沢がコンディション不良で登録を抹消された。それだけに、勝つか負けるかでチームの雰囲気が大違いとなる試合だった。

 とりわけ安堵の表情を浮かべていたのが、12日にトレードでDeNAから加入した山本祐大捕手(27)だった。この日が3試合目のスタメンマスクとなり、三度目の正直で手にした〝初勝利〟だった。

 どの捕手も自分がマスクをかぶった試合の勝率は気になるもの。「うまくいかない時期はどのチームもある。時の運というか、仕方ないところもあるんで、あんまり考え過ぎると何もできなくなると思ってプレーした。何とか勝ちに貢献できてよかったです」。状況を俯瞰しつつ、特別な1勝をかみ締めた。

 右も左も分からない中で戦っている。「やっぱり環境にまだ慣れていない。顔がみんな違うし、投げる投手が全員違うので慣れるまで時間はかかる。あとはソフトバンクの伝統があるので、そこはベイスターズとは全く違います。そのへんは覚えるまでに時間が必要」。グラウンド内外で忙しい日々を送っている。

 そんな中で「ありがたい」と感謝したのが、鷹の温かさだった。今カードは移籍後初の遠征。試合後の会食で距離を縮め、鷹の伝統を学ぶ貴重な時間を得ていた。

「僕も体が一つしかないんで、お断りしなければならなかったのが本当に残念なくらい声をかけてもらった。今回は行けなかったんですが、柳田さんにも誘っていただいた。皆さん、僕を一人にしないように気を使ってくださっている。すごく温かい人たちだなって感じています」

 常勝軍団に強く望まれ、さまざまな重圧もある中で受ける充実のサポートが何よりもうれしいはずだ。