中日がなかなか上昇気流に乗れない。17日のヤクルト戦(バンテリン)は1―5で敗れて2カード連続の負け越し。借金は「12」となり、上位との差は開いていく一方だ。

 この日、先発した高橋宏斗投手(23)は5回5失点で5敗目(1勝)を喫し「今日はムダなボールが多かった。やるべきことを果たせなかったので悔しいです」と反省の弁を述べた。規定投球回に達した投手の中ではリーグワーストとなる防御率3・86で、井上一樹監督(54)も「防御率も4点近いんだよね? 持っているポテンシャルが高いだけにこちら側の期待ももちろん大きいんだけど、数字が物語っているという。それに尽きる」と渋い表情。エースで勝つことができないと借金返済もすんなりとはいきそうもない。

 こんな時こそ待たれるのが救世主の出現だが、二軍でリハビリ中の岡林勇希外野手(24)、上林誠知外野手(30)、ミゲル・サノー内野手(33)はまだ具体的な復帰時期の見通しが立たない状況だ。

 特に右ヒザ付近の靱帯の部分断裂で戦線離脱した上林は完治までかなり時間がかかりそうな雲行きで、26日から6月14日まで行われる交流戦期間中の復帰は難しそう。4月3日のヤクルト戦(神宮)で右太もも裏を痛めた岡林、4月14日の広島戦(豊橋)で左足を負傷したサノーには何とか交流戦の早い段階で一軍に戻ってきてもらいたいところだが、こちらも今後のリハビリの状況次第だけに大きな期待はできない。

 26日の楽天戦(バンテリン)を皮切りに交流戦に突入するドラゴンズだが、実はこの時期に失速していくのが毎年お決まりのパターン。過去10年の交流戦で勝ち越したのは9勝7敗2分けで4位となった2021年の1度だけで、昨年は8勝10敗、24年は7勝11敗、23年は7勝10敗1分けと借金を増やしている。

 エースの不調に加えて、故障した主力野手の復帰が遅れれば今年の交流戦も苦戦することは必至。早く上位進出のきっかけをつかみたい中日だが、井上監督の悩みの種はまだまだ尽きそうもない。