〝5月病〟から抜け出せるか――。阪神は17日の広島戦(甲子園)に0―1で零封負け。4カード連続で勝ち越せず、首位・ヤクルトとは2ゲーム差に離された一方、3位の巨人には0・5差まで詰め寄られた。

 先発・才木は7回4安打1失点、9奪三振と好投したが、味方からの援護がなく今季2敗目(4勝)。打線はチャンスをつくりながらも決定打が出ず、右腕を見殺しにしてしまった。藤川球児監督(45)も「かみ合うのを待つしかないですね。グッとこらえてやっていくというところですね」と渋い表情だった。

 中でも気がかりなのが中軸を担う森下翔太外野手(25)だ。この日は「3番・右翼」でスタメン出場し、両軍無得点の3回には二死満塁の好機で打席が回った。カウント1―2から相手先発・岡本の151キロ直球を捉えたものの、中堅手の正面を突く飛球。8回も無死一塁から右飛に倒れるなど、直近4試合で15打数無安打、0打点と苦しんでいる。

 試合後は「切り替えてやっていきたいです」と悔しさをにじませながら球場を後にしたが、5月の月間打率は2割1分8厘。さらに得点圏打率は1割2分5厘、6打点と持ち前の勝負強さが陰りを見せている。開幕直後の3、4月は打率3割1分4厘、7本塁打、18打点と大暴れだっただけに急降下ぶりは心配材料だ。

 チーム関係者も「性格的に一度〝沼〟にハマってしまうと、なかなか抜け出せない部分もあるので心配ではある」と表情を曇らせ「近本や大山みたいに序盤は調子が悪くても自分で解決策が分かっていて、終わってみれば好成績を残せるというのが理想ですが…。そこを自分で乗り越えるという経験をあまりしていないので」と不安を口にした。

 もちろん昨季はセ2位の23本塁打、同2位の89打点、打率2割7分5厘の好成績をマークし、チームの史上最速優勝に貢献した実績は揺るがない。虎打線の停滞ムードを振り払い、セ上位の大混戦から抜け出すためにも背番号1の早期復調が待たれる。