ホワイトソックスの村上宗隆内野手(26)に快音が戻った。16日(日本時間17日)に本拠地で行われたカブス戦に「2番・一塁」で先発出場し、7試合ぶりとなる16号ソロをかっ飛ばした。

 際どい球を逆らわずにはじき返した。相手先発右腕・タイヨンが外角高めのストライクゾーンのギリギリに逃げていくチェンジアップを捉え、反対方向の左中間スタンドに放り込んだ。〝シカゴ対決〟、相手にはWBCでも同僚だった鈴木も出場している中での一発。ア・リーグ本塁打王争いでは再び1位のジャッジ(ヤンキース)に追いつき、リードも4点に広げて大きな存在感を示した。

 村上は「MLB公式サイト」の調査でも新人王候補のトップに立ったが、弱小球団となって久しかったホワイトソックスに2年総額3400万ドル(約53億円)で大器をさらわれたことは、他球団の幹部にとって喜ばしいことではない。米スポーツ専門サイト「アスレチックス」は村上の獲得を見送ったライバル球団幹部の言葉を伝えている。

 それによれば、幹部の一人は「単に自分が間違っていたと認めたくないだけなのかもしれない」と言い「分からない。たぶん1か月後か1年後には、自分がただのバカだったこと、そして間違っていたことを認められるかもしれない。彼は三振が多すぎると思ったし、打てるとは思っていなかった」と打ち明けている。

 頭では〝やられた〟と理解していてもシーズンはまだ序盤。今後の村上がどうなるかは分からず、立場的にも簡単にミスを認めるわけにはいかないというわけだ。米スポーツサイト「スポーティング・ニュース」は「村上宗隆に関する見解の誤りを認めない理由が笑える」と報じた。

 空振り率の高さといった安定性が懸念され、多くの球団から獲得を見送られた村上。快進撃を続けるほど、大魚を逃した幹部たちの歯ぎしりはますます激しくなりそうだ。