ホワイトソックスで今季デビューのサム・アントナッチ外野手(23)が注目を集めている。1番打者としてここまで打率2割7分4厘、23安打、チームトップの出塁率3割8分と後ろの村上宗隆につなぐ役割を果たしているが、出塁の思いが強すぎるのか、リーグトップの8死球。

 同じくトップのコントレラス(レッドソックス)が42試合で8死球、続くモンゴメリーが43試合で6死球なのに対し、アントナッチはわずか27試合で8死球の〝量産〟ぶりだ。

 地元メディア「シカゴ・サンタイムス」は「彼は何か的となるようなタトゥーでも入れているのか。四球はヒットと同じこととよく言われるが、死球も同じだ。何であれ効果は出ている。彼が4月17日に初めて死球を受けて以降、チームの出塁率はリーグ最高を誇っている」とそのガッツを称賛している。

 ベナブル監督も「彼は非常に多くの出塁を見せる。彼の持っている真の才能だ。その中には死球もある。果敢に攻め込み、決して後退しない。それが彼の持ち味だ」と高く評価しているが、13日(同14日)のロイヤルズ戦で受けた死球は、自軍投手が先に2人に当てていたことで〝報復〟とも取られた。

 仮にそうであってもアントナッチは気に止めず「故意という人もいたけど、それでいいと思う。野球はそうあるべきだ。昔はそうだった。こちらが2人に当てて、僕を選んでくれてうれしいよ」と〝死球上等〟の考えだ。異色の新人が〝捨て身〟で相手投手に立ち向かう。