米国での評価は、思ったほど熱を帯びていない。米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」傘下のスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は14日(日本時間同日)、MLBドラフト2026年トップ100有望株を発表した。
1位はUCLAのロッチ・チョロウスキー内野手(21)、2位はジョージア工科大のヴァーン・ラッキー捕手(20)。一方で、7月11、12日(同12、13日)にフィラデルフィアで行われる今夏のMLBドラフト指名を待つスタンフォード大・佐々木麟太郎内野手(21)の名前は、100人の中に見当たらなかった。
チョロウスキーは188センチ、92キロの右打ちの大型内野手。昨季はUCLAで打率3割5分3厘、23本塁打をマークし、全米年間最優秀選手級の表彰を総なめにした。守備面でも高評価を受ける完成度の高さが売りで、全体1位候補の中心にいる。ラッキーは188センチ、98キロの捕手で、昨季は打率3割4分7厘、6本塁打、42打点。強肩と機動力を兼ね備え、今春は1試合で8ポジションを守るなど、捕手離れした運動能力でも株を上げている。
それだけに、佐々木の〝圏外〟は重い。13日(日本時間14日)現在、スタンフォード大は26勝23敗。佐々木は49試合に全て先発し、189打数51安打、打率2割7分、16本塁打、44打点、44得点、11二塁打、出塁率4割9厘、長打率5割8分2厘、OPS9割9分1厘を記録している。高校通算140本塁打の看板に比べれば打率は物足りないが、長打力は目立つ。4月26日(同27日)には全米8位のフロリダ州立大戦で逆転サヨナラ満塁弾を放ち、再び注目を集めた。
だが、米国の見方は冷静だ。リストは単なる「模擬ドラフト」ではなく、MLBスカウトや各球団幹部、アナリストの評価を入念に反映したランキング。ここに入らないという事実は名前の大きさや一発のインパクトだけでは、現時点の上位候補扱いに届いていないことを明確に示している。
佐々木は昨年秋のNPBドラフトでDeNAとの競合の末、ソフトバンクから1位指名を受けた。ホークスは2026年7月31日まで入団交渉権を持ち、本人の決断を待つ立場にある。いざフタを開ければ、米ドラフトで評価を跳ね上げることになるのか、それとも日本球界入りへ流れが傾くのか。冷ややかなトップ100漏れは、その進路選択にも微妙な影を落とし始めていると言えそうだ。













