阪神・藤川球児監督(45)のローテ再編が功を奏した。16日の広島戦(甲子園)で先発した村上頌樹投手(27)が、あと1アウトで今季初完封こそ逃したものの、今季2勝目(3敗)をつかみ、3―1の勝利に貢献してチームの連敗を止めた。
この白星をもたらしたのは、村上の熱投に他ならない。4回までパーフェクトの立ち上がりは、チームをリズムに乗せた。加えて〝隠し味〟となったのは、指揮官のローテ再編だろう。この日は今季始めて中7日で右腕を配置。金曜日から土曜日に移したことが見事にハマった。
前日15日の広島戦(同)ではカープキラーの大竹が先発し、6回2失点と試合をつくりながらも、打線が栗林を攻略できず今季初の完封負け。もし村上がカード頭で投げていれば、栗林との投手戦の末に勝てずに終わっていたかもしれない。
もちろん〝たられば〟ではあるが、カード頭の試合はどうしても相手のエース格とぶつかりやすい。藤川監督は「まだ道中です。今日の登板のために登板(間隔)を開けているわけではないので」と長期的ビジョンを匂わせたが、4月3日以来1か月以上に渡って白星から見放された村上の流れを変えたい考えもあったのだろう。
村上は3―0で迎えた9回に二死一、二塁のピンチを背負い坂倉に左前適時打を浴び、ドリスの救援を仰いだ。マウンドではあからさまに悔しい表情を見せた。「しっかり最後まで投げたかったですね。でも、いい経験だと思って」と試合後も反省の弁が口をついた。だが、勝ったからこそ報われる。
そのドリスは二死二、三塁からモンテロを左直に打ち取り、勝ち切った時には村上に笑顔も戻った。今季ここまで防御率2・40と数字は悪くなかった一方で、白星には恵まれず、流れに乗り切れない面もあった。だからこそ、この村上の1勝の意味は大きい。
初回に佐藤輝の先制打、大山の犠飛で2点を奪い、4回は佐藤輝がリーグ単独トップの11号ソロで援護してくれた。8日のDeNA戦以来、2番に中野を戻す打順変更もハマり、村上を盛り立てた。虎将が並びを変えて勝ち筋を呼び込んで、村上が好投で応えた。首位・ヤクルトとのゲーム差は1に迫った。












