ソフトバンクは16日の楽天戦(楽天モバイル)に3―4の逆転負けを喫した。今季ワーストの4連敗で初の借金生活となり、4位に転落。追い込まれた9回二死から満塁の好機をつくって1点差に迫る粘りを見せたが、あと一本が出なかった。

 3連覇を目指す王者が辛抱の時を迎えている。試合後、小久保監督は「目の前のできることをやっていくしかない。今は大きな連勝が難しい。そういう中で、目の前の勝てる試合をしっかり取っていくしかない」と言葉に力を込めた。

 直近3試合で4得点。打線のつながりを欠く状況が続いていた中で、基本に立ち返った野球で勝機をたぐり寄せようとした。この日は1番に打撃の状態がいい正木を起用。初回に中前打を放って出塁すると、続く牧原大は犠打で送って得点圏に進めた。チームの先制時の勝率は高い。後続が倒れて得点できなかったが、明確な狙いが見て取れた。2回に庄子の犠飛で先制。3回には柳田がチーム33イニングぶりとなる適時打を放って追加点を奪った。

 理想的な展開だったが、暗転したのは5回。再調整を経て一軍の舞台に戻ってきたスチュワートが粘り切れなかった。先頭・村林に反撃のソロを浴びると、一死から連打を浴びて同点に追いつかれた。球数が100球に迫り、右腕はここで降板。難しい状況で後を受けた2番手・上茶谷も連打を許して試合をひっくり返された。7回にリードを広げられ、2点差で迎えた9回に攻撃陣が粘りを見せたが、あと一歩及ばず。この日も、うまくいかないチーム状態を象徴するようなゲームだった。

 19勝20敗となり、39試合目で今季初めて黒星が先行した。昨季も39試合終了時点で18勝19敗2分けでくしくも借金は「1」。ただ、昨季は開幕3連敗スタートで最大7つあった借金を完済する過程だった。今季は開幕5連勝スタートで最大6つあった貯金を吐き出した末の借金「1」。同じ借金生活でもチームを取り巻く状況は大きく異なる。

 V字回復のきっかけをできるだけ早くつかむことがカギとなる。「かみ合った時にガッといけるように信じて、今はやっていくしかない」(小久保監督)。ペナントレースは長い。今、いかに辛抱できるか――。