DeNAは17日の巨人戦(東京ドーム)に0―1で敗れ、同一カード3連敗。借金生活に逆戻りし、首位・ヤクルトと5・5ゲーム差の4位と上位戦線から後退した。
直近4戦で計3得点と冷却状態の打線は、試合中盤で再三訪れた好機をものにできず屈辱的なスミ1負け。6回7安打1失点と力投した石田裕に白星で報いることはできなかった。今季の巨人戦はこの日で2勝7敗。大幅な黒星先行となっている。
気がかりなのは巨人戦で許した盗塁の多さだ。象徴的だったのはこの日の5回の守備。先頭で出塁した浦田に二盗と三盗。一死一、三塁からは平山にも二盗を許し、1イニングで3盗塁も決められた。
さらに7回には浦田に二盗、8回にも松本に二盗を許し、この日だけで5盗塁と走られ放題…。いずれも追加点には結びつかなかったが、あまりにもやられ過ぎた。
今季の巨人はチーム全体で30盗塁を記録しているが、その半数となる「15」をDeNAバッテリーから盗んでいる。この日も投手のモーションを盗み切ったようなスタートを何度も切られていただけに、相川亮二監督(49)も「癖なのか投球パターンなのか、いろいろなところを狙われている」と表情を曇らせた。
もはや投手の癖は「人間が盗む」ものではない。主役はすでに人工知能だ。フレーム単位で解析された膨大な投球映像を、一瞬でAIが分析できるようになった現在、モーションの癖などは一瞬で丸裸にされる。MLBでは特にその傾向が顕著で、2022年シーズンの総盗塁数「2486」に対し、24年シーズンは「3617」。たった2年で約1・5倍にも増えている。当然、ピッチクロック導入の影響はあるが、その背景には解析技術の進化もあるともみられている。
南場オーナーの大号令の下「AIにオールイン」を掲げるIT球団が、仮に〝情報戦〟で後手に回っているのだとすればあまりにも皮肉な話だ。早急に手を打たなければ悪循環は終わらない。












