MLBの2026年シーズンから本格導入されたボールやストライクをロボット審判に検証を委ねる「ABSチャレンジ」で、〝誤審〟が大量に判明する事態が発生した。
まさかの展開が起きたのは28日(日本時間29日)にシンシナティで行われたレッズ―レッドソックス戦。球審を務めたCB・バックナー審判員の判定にはかねて疑念が向けられ、過去にはど真ん中の球を「ボール」と判定したこともあり、大谷翔平投手(31=ドジャース)も昨年8月の対戦で不満をあらわにした。
チャレンジは各チーム2度ずつでき、失敗(判定通り)であれば権利を1つ失う。ただ、この日両チームから要求されたチャレンジは実に8度。そのうち6度もバックナー審判員のジャッジが自動判定システムによって覆されたのだ。
そのハイライトはレッズが5―3でリードしていた6回の攻撃だ。二死満塁と追加点を挙げるチャンスで打席に立ったスアレスは、カウント1―2から外角低めに投じられた5球目のシンカーを見逃した。すると、バックナー審判員は「ストライク」を告げて見逃し三振としたが、スアレスはすぐさま自分のヘルメットを叩いてチャレンジを要求。結果は「ボール」でスアレスは命拾いする形でカウント2―2から再開された。
ところが、まだ終わらない。続く6球目は外角低めへの直球。バックナー審判員の判定はまたしても「ストライク」だったが、スアレスは2球連続でチャレンジを要求し、これまた「ボール」にひっくり返った。結局、スアレスは7球目を打って二ゴロに倒れたが、従来であればとっくに見逃し三振で片づけられていたところだった。
新システムの導入によって明らかとなった誤審の乱発に、米メディア「ラリー・ブラウン・スポーツ」はレッズが延長11回にサヨナラ勝ちしたこと以上に「バックナーにとっては非常に屈辱的な結果となった」と報道。中でも〝2球連続誤審〟には「バックナーにとって最も恥ずかしい瞬間」とぶった斬り「これまでのバックナーのヒドい判定を見る限り、彼は昔からこれくらいヒドかったのだろう。しかし、今やMLBの各球団はABSを自由に使えるようになり、バックナーが実際どれほどヒドい審判なのかを露呈することになった」と厳しく糾弾した。
ファンの間では〝1試合6誤審〟の大失態が話題となり、SNS上で「世界の誰よりも自分の仕事をこなせない」「笑ってしまうほど下手」などとネタ化されてしまう始末…。プレーする選手たちには公平さがもたらされる一方、審判員にとっては厳しい現実を突きつけられている。












