下馬評の低さを笑い飛ばすような快進撃だ。ブルワーズは14日(日本時間15日)、本拠地アメリカンファミリー・フィールドで試合前の時点までナ・リーグ西地区首位だったパドレスに7―1で快勝。24勝17敗でナ・リーグ中地区2位につけ、首位カブスとは2・5ゲーム差。得失点差プラス60は地区トップで、直前のヤンキース3連戦スイープを含め、直近7試合で6勝と勢いを加速させている。開幕前に資金力や層の薄さを不安視していた評論家たちを、早くも〝謝罪モード〟へ追い込んでいる。

 この日の主役はルイス・レンヒーフォ内野手(29)だった。初回に2点適時打を放つなど3打点をマークし、守備でも好プレーを披露。アンドリュー・ボーン内野手(28)も適時打を含む2安打、ギャレット・ミッチェル外野手(27)は二塁打2本で畳みかけた。序盤2回までに6点を奪う速攻は、単なる好調ではなく打線全体の底上げを物語っている。

 数字も説得力を持つ。ブライス・トゥラン内野手(26)は同日現在で打率2割9分8厘、6本塁打、27打点、OPS・933。出塁率・422を誇り得点33、盗塁8と攻撃の起点になっている。ウィリアム・コントレラス捕手(28)はチーム最多の43安打、26打点で中軸を支え、負傷から戻ったジャクソン・チョウリオ外野手(22)も8試合で打率2割8分6厘と状態を上げてきた。ゲイリー・サンチェス捕手(33)も5本塁打、15打点で長打力を補完する。

 投手陣の上昇も大きい。先発カイル・ハリソン投手(24)はこの日、5回無失点、無四球、7奪三振で4勝目。最速103マイル(約165.7キロ)を超えるストレートを連発する「怪物」ジェイコブ・ミジオロウスキー投手(24)はここまで70奪三振でメジャートップに立ち、防御率2・45。アーロン・アシュビー投手(27)も防御率2・35と、若い腕が次々に試合を作っている。

 米メディア「ファンサイデッド」も、各社のパワーランキングでブルワーズが上位へ浮上していると指摘。ジ・アスレチック、ヤフー、CBSスポーツでは5位、ESPNでも6位に入り、もはや〝善戦枠〟では片づけられない存在になった。派手な補強より育成と層で勝つ。評論家泣かせのブルワーズが、ナ・リーグ中地区の構図をじわじわ塗り替え始めている。