獅子の快進撃にも、ひと息入れる夜はある。パ2位・西武は26日、本拠地ベルーナドームで3位・日本ハムに1―9で大敗し、連勝は「4」でストップした。

 先発・渡辺は6回10安打9失点と大崩れし、中盤には2本塁打を浴びた。打線も相手先発・達の前に6安打1得点に封じ込まれ、完投を許した。西口監督は試合後「エラーもありましたし、ベンチから見ていて、逆球に見えることが多かった」と先発右腕の課題を口にするにとどめ、28日からの8月最終カード・楽天3連戦へ気持ちを切り替えた。

 ただ、この一敗で夏場の歩みまで否定する必要はない。日本ハムとの2連戦は1勝1敗で、8月は13勝8敗。3試合を残して月間勝ち越しを決めた。昨年は7月から8月26日までに13個の負け越しをつくり、Bクラスに沈む失速につながっただけに、今夏の戦いぶりは2年目の西口政権の明確な〝進歩〟だ。指揮官も今季は「昨年のようにズルズルといかないようにしたい」と、夏場を大きな踏ん張りどころに位置付けていた。

 もっとも、9月を前に安穏とはしていられない。首位・ソフトバンクもこの日は敗れ、5・5ゲーム差は変わらず。一方、3位・日本ハムとの差は4から3ゲームに縮まった。鳥越裕介ヘッドコーチ(55)は8月の月間勝ち越しを早々に決めた直後も「まだもう一つ上を目指していかないといけないです。勝つことが大きいので。ここから、どう上がっていくか。選手の意識が少しずつ変わってきているのは、感じていますが、これでいいというわけではないです」と、覇権奪回への〝挑戦権〟を手にしたにすぎないことを強調している。

 26日の試合後には、今季90試合出場の西川が再調整のため出場選手登録を抹消されることが決定。好調でも手綱を緩める気配はない。交流戦Vの原動力となりMVPも獲得した後、左有鉤骨鉤切除術で離脱していた長谷川は実戦復帰し、この日もファームで本塁打。一軍昇格も秒読みだ。ファームからの〝突き上げ〟で競争意識をあおり、首位追撃の〝肥やし〟に変える構えだ。