巨人が26日のヤクルト戦(神宮)に5―3で勝利し連勝。首位・阪神とのゲーム差はついに1・5にまで縮まった。
劇的な一発で試合を決めた。序盤は相手先発・山野を前にこの日もなかなか打線がつながらず、6回に佐々木のソロで1点を奪うのが精いっぱい。一方で対ヤクルト5連敗中の先発・井上は初回に2点を先制されながらも6回115球を投じて2失点と粘投しゲームメークに成功した。
山野の降板後、徐々に勢い付いた打線は1―2の8回に2番手・清水から二死一、二塁のチャンスを作ると、ダルベックが右翼線への適時二塁打を放ち逆転に成功。一気に流れをつかんだかに見えたが、直後の守りでセットアッパー・田中瑛が並木に痛恨の同点適時打を許し試合は再び振り出しに…。
重苦しい雰囲気の中で試合は3―3のまま最終回に突入すると、一死走者なしの場面で打席に入った甲斐がウォルターズの投じた6球目をフルスイング。打球は大きな放物線を描きながらG党の待つ左翼席へ突入し、これが自身今季初安打となる決勝の1号勝ち越しソロとなった。
橋上秀樹監督代行(60)は「8番・捕手」で先発出場した甲斐の起用理由について「攻守両面で、ちょっと今日は甲斐選手に頑張ってもらおうか、っていう感じです」と説明すると「そろそろ1本出るかなとちょっと期待してたんですけれども。打撃もそうですけど、やはり投手をしっかりリードしてくれましたしね」と勝利の立役者を絶賛した。
今季は二軍での生活が長引き、苦しいシーズンが続いていた甲斐。それでも、限られた出場のチャンスで首脳陣の期待に応える「満点回答」を見せた苦労人については指揮官も脱帽した。
「人間性の部分があるから、やっぱり一流って言われるんだと思うんですよね。環境とかいろいろなものに対して不平不満を持ってしまうと、なかなかやっぱり、いざという時にはそういう自分のものは出せないと思うんでね。(出番が)いつ来てもいいようにしっかり備えてくれるっていうのは野球選手としてはもちろん、人間としてもしっかりしている部分だと思いますので」(橋上監督代行)。
これで阪神との差もわずかとなり、いよいよ現実味を帯びてきた首位奪取の機会。それでも橋上監督代行は「まだまだ明日で終わりじゃないんで。まだ30試合ぐらいありますから。本当に一つ一つ、目の前の勝ちを全員で取りに行けば、おのずと結果はそのうちついてくるかと思いますので、そういう気持ちでやりたいと思います」と冷静さを欠かすことはなかった。












