圧巻の105球だった。パ2位の西武は25日の同3位・日本ハム戦(ベルーナ)に3―1で快勝し、4連勝を飾った。
投の立役者は先発・平良海馬投手(26)だ。この日は、日本ハム・伊藤大海と投手(28)とのエース対決。試合は予想通り、序盤3回まで両軍スコアレスの投手戦となった。
この日の平良は、立ち上がりから状態の良さが際立った。15キロ中盤の直球に140キロ後半のカットボール、ツーシーム、140キロ台のチェンジアップ、カットボール、スプリットと変幻自在に操り、敵打線を4回までわずか58球でスコアボードにゼロ並べ、危なげない投球を披露し続けた。
真骨頂は、5回に味方打線に1点の援護点をもらって迎えた6回だ。二死一、二塁のピンチで、迎えた5番・有薗に対し「この回で点を取られないようにしようと、自然と」とリミッターを解除。ここが勝負どころととらえた右腕は、初球からこの日最速の160キロを3連投、1球スイーパーで空振りを取った後、さらに160キロの直球を2球続け〝力技〟で空振り三振を奪ってみせた。
ともに将来的な米球界挑戦の可能性があり、MLBからも熱い注目がある伊藤と平良の2人。そんなまたとないマッチアップに、この日のベルーナドームのネット裏には、エンゼルス、マリナーズ、レンジャーズ、ヤンキース、カブス、ホワイトソックス、タイガース、パドレスの8球団のスカウトが大挙して集結した。
平良は7回まで、105球を投げて無失点。6安打9奪三振で2023年以来、3年ぶりの2ケタ10勝目(3敗)を飾り「それだけチームを勝たせられているということだと思います。でも、そこだけを見ずに、いいピッチャーというか失点を減らすために、もっとどうしていくか引き続き、見ていきたい」と満足げにパフォーマンスを振り返った。
エース対決を制し、MLBのスカウトの視線もクギ付けにした160キロ連発の獅子のエースに、視察に訪れたMLB球団のスカウトの1人は「最高のモノが見れたよ」と興奮を隠さず。満足そうに球場を後にした。












