メジャーもクギ付けだ。西武・平良海馬投手(26)が18日のオリックス戦(東京ドーム)に先発し、7回2失点で今季9勝目を挙げた。
チームを7―4の勝利に導いたこの日の最速は、7回二死一、三塁のピンチで代打・麦谷を見逃し三振に仕留めた156キロの内角球。本人は「狙ったところよりも低めにいってしまった」と反省を口にしたが、101球目でも球威が衰えることはなかった。
平良は今オフにもポスティングシステムで米球界に挑戦する可能性があり、ネット裏にはこの日もレンジャーズやホワイトソックスなどMLB4球団のスカウトが集結し、熱視線が送られた。
特に今季の平良が米スカウトから高い評価を得ているのが〝数字以上の質〟を誇る直球だ。計測機器「トラックマン」による今季の投球データを入手したナ・リーグのスカウトによると、平均153キロ前後の平良の直球にはこれまでになかった進化があるという。
「球持ちの良さ」を示す「エクステンション」の項目で、マウンドにあるプレートから投手のリリースポイントまでの距離を示し、プロでは大半の投手が180~220センチの間で推移する。
「MLBの平均値でも195~200センチぐらいだけど、今年の平良は200センチを超えることも多々ある。身長2メートル近くある大柄な投手であれば歩幅もそれだけ大きく取れるから驚かないけど、彼は173センチ。投手の中ではむしろ小柄。にもかかわらず、この数値が出るということは、いかに打者に近いところにリリースポイントがあるか」と目を見張っている。
また、この数値は「10センチ違うと打者が感じる体感速度も5キロ違うと言われている」といい、ボールが打者寄りで放たれるほど実際の球速よりも速く感じられる。つまり、平良の直球が155キロと計測されれば、打席に立つ打者の体感は160キロに達するわけだ。
平良自身は「そこに意識はあまりないですが、低いリリースで高くしっかり投げていくのが大事だと思っています」と話したが、魅力は満載。先発に転向した今季は18試合に登板して防御率1・55と球界トップクラスの成績を叩き出し、昨季まで111ホールド、62セーブとリリーバーとしての実績も十分ある。
幅広い適性はMLBでも認知されており、決断すれば複数球団からオファーが届きそうだ。












