重圧に負けない――。日本ハムから海外FA権を行使してソフトバンクに加入した近藤健介外野手(29)が14日、福岡市内のホテルで入団会見に臨んだ。平成唯一の3冠王・松中信彦も背負った伝統ある背番号3のユニホームに袖を通し、力強く所信表明。レギュラー保証がない厳しい環境で最大7年、45億円規模の大型契約に見合う超一流の仕事を誓った。
今オフ最大の注目を浴び続けた男は、常勝軍団の門を叩く覚悟を示すように引き締まった表情だった。悩み抜いた末の決断。自分の言葉で過不足なく入団の決め手を語った。「今まで培ってきた技術や能力で勝負するのか、もっともっと成長したいという気持ちで勝負するのか、そこを悩んだ時にもっともっと厳しい環境に身を置いて自分を成長させたいと思った」。FA加入で迎えられる大物であっても、レギュラー保証はない球団。かき立てられる思いがあった。
楽天を除くパ・リーグ5球団による大争奪戦。各球団と交渉していく中で、藤本監督とともに打撃コーチまで同席したソフトバンクにはハートを揺さぶられるものがあった。「どの球団もいいことは言ってくれる。でも、長谷川コーチは厳しい面も正直に言ってくれた。この年になったら、注意も指摘もしてもらえなくなる。そういう存在がいるだけでも助かる」。
勝利への欲求を吐露しつつ、気の張りつめる日常に自ら飛び込む意義を語った。「常に勝つことを宿命づけられているチームっていうプレッシャーもあると思うが、そういう緊張感のある中でより長くグラウンドに立てるってことも、野球選手として大事な要素だと思っている」。安住を求めないことが、選手としての稼働年数も延びるという信念が垣間見えた。
何度も「重圧」という言葉を繰り返した。「最終的に最高のオファーをいただいた」。契約年数は最大7年で45億円規模に及ぶ。大型契約は勲章であるとともに、対価に見合う重責が契約期間中ついて回る。「自分で決断したこと。重圧を感じないといけないと思っている。野球で重圧をはね返していかないといけない」。鷹のレジェンドナンバーを背負うことにも「着たからには重圧も感じながらプレーしないといけない」と力を込めた。
最後は笑みを交えながら「ギータさんより(給料が)高いというのは絶対ないですよ」と、チームのパワーバランスを意識した配慮も見せた近藤。「(FA移籍が)正解だったと思えるように、自分の道が正しかったと自分の中で思えるようにやっていきたい」。通算打率3割7厘、出塁率4割1分3厘を誇る攻撃性能を新天地でフルに発揮して、常勝軍団に圧倒的な強さを取り戻させる。(金額は推定)












