巨人・田中瑛斗投手(26)が11日のDeNA戦(横浜スタジアム)で、5―4の8回に救援登板。1回無失点に抑え、同じ1点リードの場面で5失点を喫した前夜の雪辱を果たした。

 田中瑛がマウンドに上がったのは8回。シーソーゲームとなった一戦で、7回に打線が勝ち越した直後の、1点も与えられない場面だった。先頭は初回に3ランを放ったエンカーナシオン。フォークで遊ゴロに打ち取ると、佐野もフォークで投ゴロ。松尾には四球を与えたものの、最後は蝦名を初球で三直に打ち取り、役目を果たした。

 前日は4―3の6回に登板したが、宮崎、松尾らに適時打を浴びるなど5失点。一死も奪えず降板し、ベンチでは悔しさに顔を上げられなかった。そして、翌朝の出来事を橋上監督代行が明かす。「今日来た時からね、顔を合わせてすぐに『どんな状況でもいかしてください』って、僕にいきなり言ってきたんですよ。挨拶もろくにせずに(笑い)」とニヤリ。

 さらに「反骨心というか。ああいうとこで投げるピッチャーであれば、必ず強い精神力は必要だと思いますんで、田中投手の気迫というか、気持ちを信用して、あの回に登板という形になりました」と感銘の意を示しつつ、起用の意図を明かした。

〝直談判〟に出た理由について田中瑛は「1日でも早くリベンジしたいっていう気持ちがあった。もうどうしようもできない気持ちが、モヤモヤした気持ちがずっとあったんで、それは投げて抑えることしか晴らせないので」と語った。

 前日の試合後に杉内コーチから「今日の結果で評価を下げることはない」とフォローされたことも奮起材料に。「素直にその気持ちはうれしかったですけど。そういうことを言わせてる自分にも、ちょっと情けないなと思って。結果で返すしかないと思ってマウンド立ちました」。

 さらに「(マウンドでは嫌な感じが)もう一切なかったですね。(小林)誠司さんを信じて、誠司さんに向かって投げるっていうことだけ整理して頭の中ではできてたんで」言い切り、強い覚悟でつかんだ無失点投球となった。