ドジャース・山本由伸投手(27)が4日(日本時間5日)、本拠地ロサンゼルスでのパドレス戦に先発し、7回まで100球を投げて3安打、10奪三振の圧巻投球で9勝目を挙げた。

 同地区のライバルにつけ入る隙を与えなかった。三振の山を築き、スコアボードに「0」だけを並べてベンチに戻ると、近寄ってきたフリーマンがペコリ。6回にリードを2点に広げる貴重な15号ソロも放ったベテランも思わずお辞儀で感謝を示す快投だった。

 象徴的だったのは4回の投球だ。1―0の僅差の展開で一死無走者の場面で対戦したシーツに投じた4球目のストライク判定に、相手はABSチャレンジを要求。しかし、内角低めへのスプリットはボールの上部がわずかにストライクゾーンをかすめ、フルカウントに持ち込んだ。さらに、この回は二死一塁で対峙したボガーツへの4球目を巡っても相手がABSを要求。このボールも外角低めのストライクゾーンを通過しており、2度失敗したパドレス側は4回でチャレンジ権が消滅するハメとなった。

 しかもボガーツに対しては高めからストライクゾーンに落ちるカーブで見逃し三振。ストライクゾーンの内外角や高低の四隅を突く抜群の制球力、さらには緩急自在の投球術で翻弄し、メジャーで自己最多に並ぶ毎回の10三振を奪ってみせた。

 山本の精密機械ぶりでチームは3―0で快勝。直接対決の4連戦で3連勝を飾り、絶望的な15ゲーム差に突き放した。山本自身はこの日、オールスター戦(14日=同15日、フィラデルフィア)に2年連続で選出された。もはや世界一軍団をさえぎるものはなさそうだ。