MLBのベテラン審判員であるCBバックナー氏が今季限りで引退すると5日(日本時間6日)に報じられた。

 米全国紙「USA TODAY」の敏腕記者、ボブ・ナイチンゲール氏によると「選手やファンはCBバックナー氏に対する不満をもうすぐ口にしなくても済むようになるだろう。彼はMLBからの提案を受け入れ、今シーズン終了をもって引退することをMLBに伝えた7人の審判のうちの1人である」という。

 バックナー氏は「誤審王」の異名もとり、時に選手のプレー以上に話題に上ることも少なくなかった。昨年8月には大谷翔平投手(31=ドジャース)もエンゼルス戦で見逃し三振に倒れた際、誰もがボールと思い込んだ球を「ストライク」とコールされ「ウォ~イ」と不服としたこともあった。

4月の試合で打球がマスクに直撃し、引き上げるCBバックナー氏(ロイター)
4月の試合で打球がマスクに直撃し、引き上げるCBバックナー氏(ロイター)

 もちろん大谷に限らず、ロボット審判にボール、ストライクの判定を仰ぐ「ABSチャレンジ」が導入された今季は〝誤審率〟の高さが露呈。開幕間もない3月28日(同29日)のレッズ―レッドソックス戦では1試合で判定が6度も覆る記録的な失態を演じるなど、ファンから「なぜMLBは解雇しないのか」など不満の声も相次いでいた。

 この一報に、米メディア「ラリー・ブラウン・スポーツ」は「MLBで最も不人気な審判が今季限りで引退する予定」とし「口には出さないかもしれないが、バックナーを惜しむ人はほとんどいないだろう」と辛辣。「1996年からMLBの審判員を務め、最も長く活躍している審判員の一人」とキャリアを振り返りながら「4月上旬にファウルボールがマスクを直撃して以来、今季は審判を務めておらず、健康上の理由で約3か月間の離脱を余儀なくされている」と近況も合わせて伝えている。