ドジャース・大谷翔平投手(32)が前半戦最終戦となる12日(日本時間13日)に左ヒザの水を抜く処置を受けることが決まった。10日(同11日)の先発登板を回避した大谷は、オールスター戦(14日=同15日、フィラデルフィア)の欠場も決定。デーブ・ロバーツ監督(54)はこの日、左ヒザの炎症を悪化させないための措置であると明かし「全員にとって理にかなった判断だった」と語った。

 試合開始のおよそ6時間前の登板回避&球宴欠場発表は大きな衝撃を与えたが、ロバーツ監督は試合前の会見で「昨日の朝、スタッフや翔平と話をして決めた。ここまでヒザは本当にうまく管理できていたし、今のタイミングで水を抜いて必要なケアをすれば、オールスター休みも含めてうまく管理できると考えた」と経緯を説明。

「今夜100球近く投げるような負担はかけたくなかった。投手陣もオフ明けで状態はいいし、その後はオールスター休みで4日間ある。いろいろな条件がそろっていて、全員にとって理にかなった判断だった」と話した。

 気になる左ヒザの具合については「少し腫れはある。でも打撃には全く影響していない。盗塁は控えさせているが、状態はいい」と説明。処置後はオールスター期間を利用して回復に専念させる方針で「日曜日に処置を受け、その後4日間休める。だから後半戦開幕には準備が整っているはずだ」とし、17日(同18日)のヤンキース戦との後半戦初戦からDHとして出場できる見通しを示した。

 また、オールスター戦の欠場も「飛行機での移動や高度の影響でヒザの腫れが出る可能性もある」といい、開催地のフィラデルフィアには向かわず、ロサンゼルスで調整を続ける考えも明らかにした。

 投手として復帰する見通しはどうか。ロバーツ監督は「登板日程はまだ決めていないが、後半戦の投球計画そのものに影響はないと思う」と重くは受け止めておらず、上腕二頭筋の違和感で途中交代した右腕については「もちろん全く問題ない」と強調。「今回は登板を1回飛ばして炎症をしっかり取る。体を回復させ、コンディションを整えられれば、もっといい状態で戻ってこられると思う」と語った。

 今季は開幕から二刀流として完全復活を果たし、サイ・ヤング賞候補にも名前が挙がるが、大谷自身は一貫して「目標は10月」とポストシーズンを最優先に掲げてきた。ロバーツ監督も「もし今が10月なら投げていた」と明言し「今がどういう時期かも、彼がどういう選手かも分かっている。慎重にできる状況なら、その方が賢明だ」とうなずいた。

「彼自身、ずっと目標は10月だと言ってきたし、それはチーム全員に共通する目標だ。もちろんサイ・ヤング賞を意識していたのも当然だと思う。でも、10月に健康な状態でいること以上に優先されるものはない。そのために登板を1回見送るという判断を受け入れたことも驚きではない。この2つは別の話だけど、何より優先なのは10月に万全でいること。それは彼もずっと言ってきたことだ」

 なお、処置はヒザにたまった水を抜いて炎症を抑えるもので、その後に追加の治療や痛みへの処置が必要になるかどうかについては、現時点では未定となっている。