メジャーが銀河系軍団なら、傘下マイナーは「怪物工場」だ。ナ・リーグ西地区で2位に14ゲーム差をつけ、世界一3連覇へ独走するドジャース。だが、強さは大谷翔平投手(32)らが並ぶメジャーだけではない。傘下にはジェームス・ティップス3世外野手(23)、ホスエ・デポーラ外野手(21)、左腕ジャクソン・フェリス投手(22)ら有望株がずらり。底知れぬ育成組織で、また別の有望株2人が強烈な輝きを放った。

 米メディア「SB NATION」運営のドジャース専門サイト「トゥルー・ブルー・LA」は10日(日本時間11日)、9日(同10日)に行われた傘下マイナー4球団の戦いをクローズアップ。傘下マイナーのフルシーズン4階級(3A、2A、ハイA、シングルA)の各チームがそろって6得点以上を挙げ、3Aではティップス3世が今季20本目の二塁打を放った。2Aでもマイク・シロタ外野手(22)が71試合連続出塁を達成し、ザイア・ホープ外野手(21)は19号本塁打。各カテゴリーで逸材が競う中、「間違いなく、この日のドジャース傘下で最高のパフォーマンス」と絶賛されたのが、ハイAグレートレイクスのエミル・モラレス内野手(19)だった。

 デイトン戦で5打数4安打、2本塁打、4打点、3得点と大暴れ。グレートレイクスは序盤4回までに12点を奪い、計5発を浴びせて15―7で圧勝した。モラレスは5月にシングルAから昇格後、ハイAでは40試合未満で早くも2桁本塁打に到達。今季2階級合計でも打率2割8分7厘、17本塁打、75打点、OPS0・904と、19歳離れした数字をたたき出している。

 一方、シングルAオンタリオでは韓国出身のチャン・ヒョンソク(張玄錫)投手(22)がインランドエンパイア戦に先発。今季初めて6イニングを投げ切り、2失点に抑えた。救援陣が追いつかれて白星こそ消えたが、チームは9回に相手失策で7―6のサヨナラ勝ちを収めた。

 将来のメジャー昇格を嘱望される最速158キロ右腕は、KBOリーグを経ず、韓国・馬山龍馬高から2023年に直接ドジャース入り。今季は15試合で3勝3敗、防御率5・95と荒削りながら、62回で78奪三振を記録している。現在の王朝を支える戦力に加え、未来の主役候補まで次々と育つ。ドジャースの独走は、簡単には終わりそうにない。