ドジャース・大谷翔平投手(32)が10日(日本時間11日)のダイヤモンドバックス戦で急きょ先発登板を回避し、自身初のサイ・ヤング賞への望みがいよいよ絶たれようとしている。
左ヒザの炎症が原因で12日(同13日)に前半戦を終えた後、患部にたまった水を抜く処置も受ける。それに伴い、14日(同15日)に出場が決まっていたオールスター戦への出場も取りやめ、4日間の球宴休みを利用して回復を目指す。すべては3年連続で頂点に立つため。大谷自身も「チームとしてはポストシーズンを見据えながら、そこに合わせていたいところではあると思うので」と、地区首位を独走する状況も踏まえて今後に万全を期すための決断となった。
チームを最優先にした一方、現実的に初の栄冠はさらに遠のいた。地元紙「カリフォルニア・ポスト」(電子版)は「大谷翔平にとってワールドシリーズはサイ・ヤング賞よりも優先順位が高い」とし、賞レースでの苦境を伝えた。
大谷は防御率1・79と抜群の安定感を誇るものの、85回2/3で規定投球回(この日終了時で95イニング)には未達。有力候補に挙がるミジオロウスキー(ブルワーズ)は111回、サンチェスも120回1/3、同僚の山本も104回2/3とクリアしている。大谷が規定投球回を満たすには今後の登板で間隔を詰め、イニング数も増やしていく必要がある。
同紙はただでさえライバルたちに後れをとっている状況を踏まえ「ナ・リーグのサイ・ヤング賞候補としての立場は微妙」と位置づけ「先発登板を1回でも飛ばせば、サイ・ヤング賞獲得への望みは絶たれてしまう可能性がある」と絶望視した。
この日の登板回避について、大谷はチームとの話し合いの末「僕が納得して受け入れたという感じ」と明かした。同紙は「大谷の目標は明確だ。どんな個人賞よりも彼は再びワールドシリーズを制覇したいと考えている」と理解を示したが、チームと引き換えに初の栄冠は一段とお預けムードが高まっている。












