西武は1日のソフトバンク戦(ベルーナ)に6―0で勝利。前回8月18日の同戦(ペイペイ)で石川にノーヒットノーランを食らった借りを返した。

 先発した平良海馬投手(23)は7回6安打無失点の好投でホークスにリベンジ。高橋に並ぶチームトップの9勝目(6敗)を挙げ先発転向1年目で2桁勝利に王手をかけた。

 平良は「9勝目だな、という感じ。前回ホークス戦は7失点で負けてしまったので、やられたらやり返す感じでいい投球ができたと思う。(次戦も)自分の仕事をしっかりして運が良ければ10勝できるようにしたい」とこの日の108球を振り返った。

 昨年オフの契約更改でかねて球団に意向を伝えていた先発転向を直訴し、認められた。

「やったことのないポジションなので失敗するかもしれないし、大成功するかもしれない。まだスタートラインに立っただけですけど(自分から言い出して)結果出さなかったらとんでもないヤツになるんで頑張ります」

 こう言って臨んだ先発転向シーズンはここまで19試合に登板し、9勝6敗、防御率2・25。うちクオリティースタートは16試合(84・2%)、ハイクオリティースタートが12試合(63・2%)と高いレベルで先発の役目を果たし〝有言実行〟の結果を残している。

 すでにスコット・ボラス事務所とマネジメント契約を締結。将来的にメジャー挑戦を視野に入れている平良については、代理人のボラス氏を通して米西海岸を中心としたメジャー関係者に、その存在は認知されている。

 MLB関係者の話を総合すれば、ボラス氏は平良を高いレベルでセットアッパー、クローザーもできる「マルチスキルを持ったスターター」として数年先の移籍市場に売り込みたいようで、今季の平良は順調な先発スタートを切ったといえる。

 今オフのMLB移籍市場で目玉になり得るオリックス・山本由伸投手(25)の先発転向1年目(2019年=8勝6敗、防御率1・95)と比べても遜色のない数字を刻む平良。来季以降、山本が不在となりそうなNPBにおいて連続で沢村賞に輝くような大活躍ができれば一躍、3年先の移籍市場の目玉となる可能性が出てくる。