ヤクルトは6日、神宮の室内練習場で全体練習を実施。シーズン最終戦となる8日の阪神戦(甲子園)に向けて調整を行い、池山隆寛監督(60)は「なんとか勝って終わりたい」と意気込んだ。
前半戦では首位争いを演じたチームも、本拠地最終戦となった4日の広島戦(神宮)に敗れ、5位以下が確定。さらに最終戦を落とせば最下位でシーズンを終えることとなる。
ただ、チームに少しずつ〝新芽〟が芽吹き始めているのも事実。同戦後の最終戦セレモニーで指揮官が語ったように、自身初の2桁勝利を挙げた山野や、規定投球回に到達した奥川、盗塁王獲得に手をかける岩田など、来季へつながるナインの成長も多く見られた。
増田珠外野手(27)もそのひとり。2023年には戦力外も経験したプロ9年目の苦労人だが今季はここまで123試合に出場し、自身初の規定打席に到達。打率2割9分3厘で、阪神・佐藤、阪神・森下に次ぐセ3位につけている。さらにファン投票でオールスターゲームに初選出され、名実ともに存在感を示し「こんなシーズンになるとは思わなかった」と本人も充実ぶりをにじませた。
さらにその存在は、チームのムードメーカーとしても必要不可欠。選手の1人は「切り替えが大事なスポーツなので、みんな一日一日切り替えてやっている。でも、勝った日のいいムードをチームで共有する時間も大事。勝った試合の後とかは、珠が音楽をかけて騒いだりしてます」と証言する。
増田を直撃すると「チームの雰囲気を上げていきたいですし、勝利の喜びを分かち合えるように」とうなずき、開幕から〝DJ役〟を務めていることを明かす。勝利した日には試合後のロッカールームで、パーティーミュージックやEDMなど〝アガる〟曲をスピーカーで流し、白星の余韻を楽しむのが恒例となった。
「チーム内でめちゃくちゃバスった」と笑うのは、オランダのEDMユニット・Snollebollekesの「Links Rechts」(英語名「Left Right」)。サッカーW杯でオランダサポーターが使用しSNSでも話題となった応援ソングは、ナインにとって勝利を象徴する一曲となった。
「燕のDJ」は今季つかんだ自信をさらなる飛躍へとつなげ、来季悲願のリーグ制覇へ〝勝利の音〟を響かせる。













