ヤクルトは2日の巨人戦(神宮)に5―1で勝利した。先発した山野は2回にリチャードの先制ソロを被弾したが、計5イニングを三者凡退に封じて7回1安打1失点の快投。13勝目こそならなかったものの、降板後の同点の8回に打線が打者一巡で6安打の猛攻を浴びせて4点を挙げて勝ち切った。

 池山監督は「何とか神宮で勝ち試合を見せられるように。明日は石川投手の引退試合も控えていますので、また頑張りたいと思います」と前を見据えた。

 今季のヤクルトは9月22日時点で4年連続のBクラスが確定。とはいえ、前半戦は首位を独走するなど下馬票を覆す快進撃を見せ、好投を続ける山野や自身初の規定投球回に到達した奥川ら投手陣が支えてきた。その奮闘の裏では、ヘスス・リランソ投手(31)も追い風を吹かせていた。

 今季からチームに加入した助っ人右腕はここまで39試合に登板して2勝3敗、10ホールド、防御率1・43を記録。7月9日の広島戦(マツダ)ではNPB史上初となる〝外国人継投ノーノー〟に貢献し、ブルペン陣の一角としてチームを支えた。

 朗らかなキャラクターも魅力の一つ。報道陣に対しても「オハヨー!」とハツラツとしたあいさつを欠かさず、リリーフ陣からも「本当に明るい」「基本的に声がデカい(笑い)」とムードメーカーぶりを称賛する声が聞かれている。また、スポーツマンシップにもあふれ、死球を与えてしまった際には脱帽し、胸に手を当てながら打者に歩み寄って頭を下げるなど深いリスペクトを見せている。

 そしてリランソがチームにもたらしたのは明るさだけではない。投手の一人は「みんなの前でリランソがスピーチをしてチームを鼓舞してくれる一面もある」と語る。リランソは負けが込んでいた時期に「ひと言話したいことがある」と切り出し、投手陣を前に「僕たちは絶対に力を持っているって僕は信じているから。みんな自信を持っていこう」と通訳を介して力強く呼びかけたという。

「面白いし、いいやつだし、最高です。ナイスガイです」(同投手)。リランソは1年契約で来季の去就は流動的となっているが、果たして――。