ヤクルトは20日の巨人戦(東京ドーム)に2―3で逆転負け。勝利とはならなかったが、先発・高橋奎二投手(29)は6回途中94球を投げて4安打1失点と好投を見せた。

 左腕は初回三者凡退の立ち上がり。その後は走者を背負いながら、要所を締めて5回までスコアボードに「0」を並べた。しかし、2点の援護を受けた6回二死一、二塁からダルベックの適時打で1点を失って降板。後を受けた4番手・阪口が1安打3四球で2点を献上した。高橋は「ランナーを出しながらもしっかり粘れたのはひとつよかった。追い込んでからの1球ってところをしっかり修正したい」と次回登板を見据えた。

 池山隆寛監督(60)は「本当に素晴らしい投球だった。ラストチャンスに燃えてくれたのかな」と評価。高橋は今季、試合前まで巨人と2度対戦し0勝2敗、対戦防御率10・29と苦戦していたが、リベンジを果たした。その好投をリードしたのは松本直樹捕手(32)だ。

 8月20日の阪神戦(京セラ)で今季初めてバッテリーを組み、高橋は6回1失点の好投を見せ3勝目を挙げた。ここまで5戦連続で松本直が女房役を務めて3勝負けなし。同8日時点で防御率4・92としていたが、この日で同3点台まで回復。その数字からも好相性がにじむ。

 松本直は「奎二がどうやったらいいボールを投げられるかを、まず一番に考えて。あとはカーブをうまく使いながら、フォームを矯正しつつっていうイメージで」と左腕の本来の投球を引き出すため〝奎二ファースト〟を徹底。

 高橋も「やっぱ力んじゃうと横振りになって(体が)開いてきちゃう。開いた時に松本さんがうまくカーブ使って縦振りにしてくれるところが、いい感じにいってるんじゃないかなと思う。すごくありがたい」と感謝。その意図をしっかりと感じ取りながら、腕を振っている。

「よかったり悪かったりですけど、ハマった時の高橋投手には素晴らしいものがある」。指揮官からの期待も大きい左腕が、新たな女房役とともに輝きを取り戻し始めている。